楽天市場のデータ分析ツール「LOGBOOK」とは
楽天市場の販売に必要なデータを効率的に分析できる「LOGBOOK」は、ベイクロスマーケティング株式会社が開発したツールです。このツールは、楽天RMS(楽天マーチャントサーバー)のデータを活用し、直感的なインターフェースと高い操作性を誇ります。2025年1月9日に公開されたバージョン2では、さまざまな新しい機能が追加され、さらなる分析精度の向上が期待されています。
バージョン2の新機能
新しい「LOGBOOK」では、以下の機能が追加されました:
1. 第3レベルまでのカテゴリグルーピングへの対応
これにより、商品カテゴリの細分化が進み、より詳細な分析が可能になりました。特に、複雑な商品ラインナップを持つ店舗にとっては、ニーズに応じた戦略が立てやすくなります。
2. カテゴリ別KPI設定と達成率表示機能
新しい機能により、店舗はカテゴリごとにKPI(重要業績評価指標)の設定ができ、達成率を数値化して確認することが可能です。これにより、施策の進捗状況が一目で把握できるようになります。
3. 任意月でのKPI比較機能
前年同月や前月、特定のイベント月との比較ができることで、店舗のパフォーマンスを適切に評価できるようになります。この機能により季節ごとのトレンドを把握しやすくなります。
4. 商品単位での13ヶ月トレンド分析
商品別に直近13ヶ月の売上推移を確認できるため、特定商品の季節的なトレンドや売上の変動を効果的に分析できます。
5. 経費入力による粗利計算機能
月次の固定費用や広告費用などの経費を導入することで、粗利を簡単に計算できます。これにより、経費に対する売上の割合を把握しやすくなり、経営判断を行う際に役立ちます。
6. 年月ごとのコメント機能
各月の数値変動を振り返るために自由にコメントを残せる機能があります。外的要因や施策の影響を踏まえた分析が行えることで、次回に活かせる洞察が得られます。
背景と課題
データ分析は、楽天市場の運用に不可欠ですが、従来のRMSの分析機能には、データを探すまでの時間や操作の複雑さといった課題が存在しました。そこで、「LOGBOOK」は必要なデータを手軽に確認できるよう設計されています。従来のエクセルによるデータ分析と比較すれば、作業の効率が飛躍的に改善され、初心者でもスムーズに利用できるようになりました。
今後の展望
この「LOGBOOK」は、今後の機能追加として「売上計画シミュレーション機能」の提供を予定しています。この機能が搭載されることで、顧客にはアクセス数や客単価、広告予算に基づくより綿密な売上目標の策定が可能となります。また、最適な広告運用をシミュレーションし、現実的な目標達成に向けた支援を行います。
楽天市場での効果的なデータ分析と運用を目指し、「LOGBOOK」は進化を続けています。