佐賀県鹿島市・太良町でスローツーリズム拠点構築が始動
2025年7月2日、佐賀県と鹿島市・太良町が主催した『むしろこれから鹿島・太良フォーラム』が成功裏に開催され、スローツーリズムの拠点整備に関する重要な協定が締結されました。会場のショッピングタウンピオには、地元の住民や事業者、行政関係者など200名以上が集まり、地域の未来に向けた熱い議論が交わされました。
フォーラムの概要と開催意義
フォーラムのテーマは「みんなで鹿島・太良の未来をつくる」です。このイベントでは、佐賀県の山口祥義知事が中心となり、地域の魅力を引き出すための試みが紹介されました。特に注目されたのは、株式会社イノベーションパートナーズが幹事企業となり、株式会社GOTENリゾート、株式会社日比谷花壇と共に、肥前鹿島駅エリアの新駅舎の運営準備に関する協定を締結した点です。
この取り組みは、地域交流を促進し、持続可能な観光を実現するための重要なステップとして位置づけられています。協定の締結を受けて、地域資源を活かした体験づくりの方法や、地元の魅力を最大限に引き出すためのアイデアがトークセッションを通じて議論されました。
トークセッションと意見交換
フォーラムでは、登壇者たちが地域の資源を活用した観光の未来像を語りました。山口祥義知事は、「肥前鹿島駅エリアを新たな旅の提案をする場として捉え、地域全体で魅力を発信していく必要がある」と強調しました。また、株式会社イノベーションパートナーズの本田晋一郎社長は、「駅という枠を超えて、地域の人々とつながるための拠点を目指す」と語り、スローツーリズムの重要性を訴えました。
フォーラム後の交流会では、地元の食文化や自然資源を紹介するブースが設置され、参加者たちは地域の美味しい食材や体験を試みました。「鹿島・太良スローツーリズム」は、特に食が重要な役割を果たすとされ、地元のカニや柿などの特産品は参加者の間で盛況を博しました。
今後の展開
今後、肥前鹿島駅周辺の複合商業ゾーン整備とその運営が進められ、地域の持続可能な発展に寄与することが期待されています。地域の自然や文化、人々の魅力を訪れる人々に届けることで、鹿島・太良の魅力を国内外に発信する計画が進行中です。
このプロジェクトは、単なる観光地づくりではなく、地域を愛し、地域の歴史や文化を大切にすることを基にしています。地域住民とともに育むこそが、本当のスローツーリズムであり、これからも進化し続けていくことでしょう。佐賀県、鹿島市、太良町、そして企業が一体となり、新たな旅の提案を行っていく姿が期待されます。