キンドリルが村田製作所のAWS運用を支援する新たな取り組みを発表
キンドリルが村田製作所のAWS運用を支援する新たな取り組みを発表
キンドリルジャパン株式会社が、株式会社村田製作所の社内業務および工場系データを扱う約1,000台のサーバーをアマゾンウェブサービス(AWS)のクラウドへ移行したことを発表しました。この運用サービスは、2023年11月から提供されます。
AIOpsによる高度な自動化を実現
キンドリルでは、AIOpsを活用したAI搭載の「Kyndryl Bridge」という統合オープンプラットフォームを用いて運用業務を自動化していく計画です。このプラットフォームは、自社およびインドにおける技術者チームによって運用され、高品質かつ持続可能な運用体制を構築することを目指します。
村田製作所の成長戦略とデジタルトランスフォーメーション
村田製作所は、「Vision2030」長期構想の一環としてデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、ITインフラへの戦略的投資を計画しています。キンドリルは、これまでの運用品質の高さと継続的改善の実績が評価され、新たにAWS運用の担当を引き受けることになりました。
長期的なパートナーシップの構築
キンドリルと村田製作所は、2011年からITアウトソーシング契約を締結しており、2029年6月まではその契約を継続します。この間、キンドリルはビジネスニーズの迅速な対応、変化への柔軟な対応を図り、村田製作所のDXを加速させる支援を行います。具体的には、DevOpsを推進し、プロセスやシステム体制の見直しに着手します。これにより、より効率的で迅速な運用体制の実現を目指します。
信頼性向上に向けたSREの活用
また、Kyndryl Consultのコンサルタントは、インフラとアプリケーションの垣根を越えた運用改善を支援するため、SRE(Site Reliability Engineering)を活用します。これにより、システムの信頼性を向上させ、運用の高度化も実現します。
日本人材の不足に備えた多様性の追求
AWS運用サービスでは、Kyndryl Bridgeを活用し、IT運用の可視化、自動化の推進、運用データの活用を図ります。また、国内の人材不足に備え、特に日本語に対応可能なインドの技術者も参画させる計画です。
村田製作所からのコメント
村田製作所の久保誠二氏は、「ITインフラは事業継続に不可欠であり、キンドリルの貢献が大いに役立っています。AIOpsを中心とした運用のさらなる高度化を図り、新たな価値創出に努めてまいります」と述べています。
キンドリルの今後の取り組み
キンドリルジャパンの木本誠一郎専務執行役員は、「村田製作所様のITモダナイゼーションを支援することを光栄に思い、最先端の技術を駆使して高品質なサービスを提供していきます」とコメントしました。彼らの取り組みが、今後のITインフラの高度化と産業の変革に寄与することが期待されます。
このパートナーシップを通じて、キンドリルは村田製作所の成長を支えつつ、業界全体のデジタル化を推進していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
キンドリルジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 43階
- 電話番号
-
03-6737-0000