近年、妊娠や出産を巡る職場環境についての問題がクローズアップされています。特に、女性が育休や産休を取得することに対して、現場で感じる隔たりや無理解が問題視されています。このような状況について、一般社団法人クレア人財育英協会(東京都千代田区)が、2025年6月25日(水)に、妊娠・出産・育休に関わるトラブルとそれに伴う職場の意識のギャップを解消するためのセミナーを開催することが決まりました。このセミナーでは、ハラスメント対策の専門家である特定社会保険労務士の小野純氏が講師を務め、様々な事例を通じて問題意識を共有し、具体的な解決策を模索していく予定です。
現代の職場では、制度としては休暇を取得する権利が認められている一方で、実際には「迷惑をかける」といった冷たい視線が女性社員に向けられることが少なくありません。「後任が決まらず、上司から『自己管理が甘い』と責められた」といった声も聞かれます。特に、妊娠の報告をした際から復職後に至るまで、ハラスメントの事例が後を絶たない状況にあります。これはただ制度の問題だけでなく、職場の文化や上司・同僚による無自覚な言動、さらには「暗黙の期待」が女性社員を追い詰める要因となっています。
本セミナーでは、以下の重要なテーマに焦点を当てます。まず、育休を取得する権利と職場での配慮の境界線について考えます。多くの女性が制度上は育休を取得できても、実際には人間関係の視線が障害となっている現実が存在します。そのため、権利を主張することと周囲の人々への配慮をどう両立させるかが重要な課題となります。
次に、育休・産休から復帰後に起こりえる「孤立」や「降格」、「配置転換」といった問題に触れる予定です。これらは実際に多くの女性が経験している現実であり、職場での不安を和らげるための方策は何か、具体的な事例を通じて理解を深める機会となるでしょう。
さらに、職場で求められる「感情のマネジメント」についても話し合います。在籍する全ての社員が互いにサポートし合うためには、感情に対する理解が不可欠であり、企業文化を変える第一歩となるでしょう。
このセミナーは、2025年6月25日(水)12:00から13:00まで、東京都千代田区のクレア人財育英協会本社で開催されます。参加は無料で、事前の申し込みが必要です。企業や教育機関におけるハラスメントの予防・解決策に興味のある方には、参加を強くお勧めします。
講師の小野純氏は、400回以上のハラスメント研修を行ってきた実績を持つ特定社会保険労務士で、現場に即した指導に定評があります。受講者は感情に基づくコミュニケーションや支援の重要性を学び、適切な判断力を身に付けることができるでしょう。
ハラスメントや育休に対する理解に乏しい現状を変え、より良い職場環境の実現に向けて、ぜひこのセミナーへご参加ください。詳細は一般社団法人クレア人財育英協会のウェブサイトでご確認いただけます。