新たな波力発電の実証実験が始まる
波力発電の可能性が再評価される中、国土交通省は最新式の「往復型回転加速式波力発電」を用いた小型波力発電装置の実証実験を行うことを発表しました。目指すのは2024年度の内にこの装置の製品化です。この実証実験は、事前に調査した数箇所の候補地の中から、海士港の岸壁を選定して実施されます。
実証実験のステップ
実験は3つのステップに分けて進められます。まず、第一ステップとして「往復型回転加速式波力発電」を設置するための「固定フレーム」を岸壁に取り付けます。専用のユニック車を使用し、位置決めを慎重に行った後、アンカーボルトで固定します。
次に、第二ステップではこの「固定フレーム」の中に、「小型波力発電装置」の実証機を設置します。この作業もユニック車を使って行われます。この段階では、装置が適切な位置に配置され、安定性が確保されます。
最後の第三ステップでは、「小型波力発電装置」と「固定フレーム」を専用のワイヤーで結びつけて完成させます。この一連の作業を経て、装置が正式に稼働します。
波力エネルギーの注目
波力発電は、自然環境に優しい再生可能エネルギーのひとつです。海の波の力を利用して電力を生成するため、安定したエネルギー供給が期待されています。今回の実験では、この新型機器が実際にどのように波を捉え、どれほどのエネルギーを生産するかが注目されています。
関連情報
この実証実験は、株式会社グローバルエナジーハーベストの協力のもと行われます。同社はエネルギー効率の良い技術開発を進めており、今回のプロジェクトもその一環です。企業の詳細については公式サイト(
グローバルエナジーハーベスト)をご覧ください。
本実証実験を通じて、波力発電の商業化が進み、新たなエネルギーの活用が期待されます。