新たな重度訪問介護の拠点が藤沢市に誕生

藤沢市に新たな重度訪問介護拠点が登場

ユースタイルラボラトリー株式会社が、2025年6月1日、神奈川県藤沢市に「ユースタイルケア湘南重度訪問介護」を新たに開設することを発表しました。これにより、同社は神奈川県内で3つ目の重度訪問介護事業所を持つことになります。ユースタイルラボラトリーは「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」というミッションの下、全国各地で重度訪問介護事業を展開しています。

重度訪問介護の必要性

重度訪問介護とは、肢体不自由や難病を抱える方々が、自宅で24時間安心して生活するために必要な支援を提供するサービスです。2014年に施行された「障害者総合支援法」のもとで法制化され、全国に必要な支援が拡大する中、重度訪問介護の認知度はまだ十分とは言えません。神奈川県では多くの方がこのサービスを必要としており、特に難病を抱える方々への関心が高まりつつあります。

湘南エリアのニーズ

神奈川県の湘南エリアでは、近年、特にコロナ禍の影響もあり、都心からの移住が増えており、穏やかに暮らせる環境を求める方が増えています。多くのALS患者がこの地域に移住し、重度訪問介護サービスへのニーズが高まっていることが特徴的です。また、神奈川県では知的障害者へのサービス提供実績が全国一で、特に「強度行動障害」を抱える方々に対しても手厚い支援が行われています。

ユースタイルラボラトリーの実績

ユースタイルラボラトリーは、全国で約100の重度訪問介護事業所を運営しており、その中にはフランチャイズ事業所も含まれています。神奈川県内の事業所は特に規模が大きく、売上・事業規模が最大規模の「ユースタイルケア横浜重度訪問介護」を含め、地域ニーズに応じた新たな支援を行っています。300人以上のスタッフが高い専門性を持ってサポートしており、それにより障害者支援ニーズに柔軟に対応しています。

支援の実際

この事業所では、利用者一人ひとりの特性に応じた支援計画が立てられ、地域生活への移行をサポートしています。例えば、一人暮らしを選択する障害者に対して、24時間体制のサポートや複数名での対応が可能です。特に医療的ケアニーズのある利用者に対する支援が強みとなり、全国でサービスの提供実績を積み重ねています。

具体的なサービス内容

- 訪問介護：生活全般にわたる介護や相談支援
- 医療的ケア：痰の吸引、胃ろうなどの医療行為
- 24時間の見守り：常に利用者を生活をサポート

神奈川県における障害福祉の取り組み

神奈川県は「ともに生きる社会かながわ」を掲げ、当事者目線の障害福祉推進条例を施行しています。この取り組みは、障害がある人の意思を尊重し、自己決定を支援することを基本としており、具体的な施策が推進されています。このような背景の中、新たに開設される「ユースタイルケア湘南」もその一環として、地域社会での生活が促進されることを目指しています。

ユースタイルラボラトリーが展開する重度訪問介護は、今後も利用者のニーズに応じて進化していくことでしょう。すべての人に必要なケアを届けるための取り組みが、今後ますます広がることが期待されます。