今年度、一般社団法人光JSみらいが主催する「シリーズウェビナー2025」が始まります。主題は、外国ルーツの子どもたちと彼らが通う外国(人)学校に関するもので、なぜ多くの子どもたちが日本の公立学校ではなく、外国(人)学校を選択するのかについて探っていきます。このウェビナーでは、特に日本国内に存在する150以上の外国(人)学校について、その実情がいかに把握されていないのか、またそれが教育にどのように影響を与えるのかが焦点となります。
現状、日本では外国籍の子どもたちが義務教育の対象から外れています。このため、彼らの教育環境は見えにくく、理解されることが少ないのが現実です。しかし、母国の文化や言語を守るため、公立学校に適応できないなどの理由から、外国(人)学校での選択は多様であり、大切な視点の一つです。興味深いのは、多くの卒業生が日本国内で進学や就職を果たしている点です。
外国(人)学校は法律的には公教育の枠外にありますが、その実態は我が国における重要な市民教育の場でもあり、多くの人材が育成されています。教育の方法が多様化し、外国人人口が増えている現代社会において、これらの学校の役割を知り考えることで、外国ルーツの子どもたちに対する支援や日本語教育、多文化共生の実現に向けた取り組みが促進されることでしょう。
初回のウェビナーでは、東海大学国際学部の小貫大輔教授をお迎えし、「外国(人)学校とは何かーその存在意義とあり方ー」というテーマでご講演いただきます。小貫教授は教育学修士およびソーシャルワーク修士の資格を持ち、国外にルーツを持つ子どもたちの教育に特化した研究を行っています。専門分野は国際協力やブラジル研究など広範囲にわたり、彼の論文は日本における多文化主義と教育との関係に深く切り込んでいます。
ウェビナーの詳細は以下の通りです。
- - 日時: 4月19日(土)午前9:30
- - 参加方法: オンライン(Zoom)
- - 参加費: 無料
お申し込みいただいた方には、後日視聴可能なアーカイブリンクもお送りいたしますので、ぜひご参加ください。
本イベントは、一般社団法人光JSみらいが2022年に設立した団体の一環で、“みらい”につながる人とのつながりをモットーに、外国にルーツのある子どもたちに日本語授業を提供し、さらにはイベントやセミナーを運営しています。彼らの未来を一緒に考える貴重な機会になることを願っています。