建築業界のデジタル化を加速するMOZUの資金調達の意義とは

1. 資金調達の背景

MOZU株式会社は、日本の建築資材の調達プラットフォーム「MOZUオーダー」を運営しています。この度、三菱地所のCVCであるBRICKS FUND TOKYOからの投資を受け、累計で6.5億円の資金を調達しました。この増資により、「MOZUオーダー」はさらなるテクノロジーの進展と顧客サービスの向上を図ります。

2. 「MOZUオーダー」とは

「MOZUオーダー」は、工務店やリフォーム業者向けの資材調達サービスで、エアコンや給湯器などの住宅設備を安価で提供しています。これにより、従来のアナログ取引から脱却し、業務のデジタル化を促進しています。特に、LINEで専門スタッフと簡単に連絡が取れることから、顧客の利便性を大いに高めています。

3. 今回の資金調達の目的

今回新たに調達した資金は、MOZUオーダーの機能拡充やユーザーエクスペリエンスの向上に利用されます。具体的には、工事案件を一元管理できる機能やAIを活用した見積作成機能の開発を進める計画です。これにより、現場の業務改善を図り、ユーザーの利便性をさらに高めることを目指しています。

4. 市場背景とDXの必要性

現在、建築業界は材価の高騰や人手不足が深刻化しています。そのため、業務のデジタル化、いわゆるDX（デジタルトランスフォーメーション）が求められており、MOZUオーダーはこのニーズに応える存在として期待されています。資材の受発注をデジタル化することで、調達プロセス全体の効率化とコスト削減を実現します。