プロジェクションマッピング「Mediarium」がガウディ展に魔法をかける
六本木に位置する森アーツセンターギャラリーで、2014年7月12日から開催されている特別展「ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」では、アシュラスコープが手掛けたプロジェクションマッピング技術「Mediarium」が採用されています。この展示は、ガウディの独特な建築様式を鮮やかに再現し、観客に新たな感覚を提供しています。
会場内はまるでガウディの作品に二度と戻れない旅に出たかのような不思議な空間が広がっています。壁や床はガウディの特徴的な曲線で構成され、その上には真っ白な六角形タイルが敷かれています。このエレガントな舞台に、12台のプロジェクターが連動して映像を映し出すことで、色とりどりのモザイクタイルが出現し、空間全体を彩る演出が施されています。
特に印象的なのは、井上雄彦氏が描くモザイクタイルのカメや魚たちが、まるで生き生きとしているかのように観客の視界を横切ることです。子供たちがカメに乗って遊んだり、カップルがその映像を腕や服に映して楽しむ様子が見受けられ、アートの新たな楽しみ方が生まれています。
加えて、展示品の一部としてカサ・ミラで実際に使用されていた窓の柵があり、そこにはカサ・ミラの窓枠を模した造作物が取り付けられています。周囲に現れる蝶や、スペイン・バルセロナの風景が浮かび上がり、現地の鳥のさえずりが聞こえてくる演出は観客を一層魅了しています。
「Mediarium」は、ガウディと井上雄彦の作品に込められた独自の視点や美的要素を損なうことなく、そこに「遊び心」をプラスした演出が特徴です。この特別展は全国を巡回する予定で、金沢21世紀美術館、長崎県美術館、兵庫県立美術館、せんだいメディアテークなど、各地でも楽しむことができます。
また、「Mediarium」ならではのメリットとして、専属のオペレーターが不要で簡単な操作で運営できる点も挙げられます。コンテンツは段階的に構成されやすく、巡回先の会場の規模や予算に応じて柔軟に変更することが可能です。現在の森アーツセンターギャラリーでは、2014年9月7日まで展示されていますので、ぜひご覧になってみてください。芸術とテクノロジーが融合したこの体験は、あなたの視野を広げてくれること間違いありません。
特別展の詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
この機会をお見逃しなく!