エトワール海渡、創業123周年記念イベント開催
株式会社エトワール海渡は、2025年11月4日と5日の2日間、東京都中央区の自社ショールームにて創業123周年記念イベントを実施しました。このイベントは、「日本のモノづくり」と「個店のミセづくり」をより楽しくすることを目的としており、サプライヤーや小売店、地域関係者が集まり、様々な企画を通じてモノづくりの現場と商いの最前線を結び付けました。
日本のモノづくりを体感する機会
エトワール海渡は「モノ好き集団」として知られており、作り手の技や想いを小売の現場に伝える使命を持っています。この年のイベントでは、自社のショールームを舞台に、日本の各地方から集まった製造サプライヤーとの協働により、モノづくりの背景や素材に関する知識を学べる「サプライヤートークイベント」が盛況のうちに行われました。このイベントでは、製造、卸、小売の三者が連携し、モノに込められた価値を深く再認識することができました。
特に注目を集めたのは、以下のようなワークショップやセミナーです。
- - 株式会社ドクターベルツによる「モノづくりへのこだわりを知る&肌のお悩みスキンケアセミナー」
- - 島崎株式会社の「極上の着心地はここから生まれる~語り合いから始まる新しいインナーづくり~」
- - ブナコ株式会社による「青森の森から生まれた工芸BUNACOの魅力に触れるワークショップ」
- - 株式会社山城屋の「知って味わう海苔の魅力」
- - 有限会社絹館による「浅草文庫誕生の秘話と手描き友禅体験会」
- - 株式会社オルガの「独自技術が作り出す希少な国産ニットについて」
個店を支援する新しい取り組み
また、エトワール海渡のショールームは「毎日が展示会」というコンセプトのもと、商品や売場づくりに対する新たなヒントを常に提供しています。バイヤーやセールスが実際に使用したコメントを元にした「小話POP」や、来場者が商品を試せる「試用サンプル」が豊富に用意されており、来る人々に新しいモノとの出会いだけでなく、その背景にあるストーリーや体験価値を持ち帰ってもらうことを目指しています。123周年を祝うイベントの特別企画では、さらに多彩な「編集~小話~試用」の機会が設けられました。
例えば、自然と人とのつながりをテーマにした「自然と人瀬戸内のものづくり」、「捨てる服を作らない」などの企画が展開されたほか、地域の特性を生かした商品を一同に集める試食会や、アートを取り入れた催しなど、多様なプログラムが繰り広げられました。
ショールームの役割
エトワール海渡は、全国のモノづくりを支える作り手と、日常を彩る小売店とのエコシステムを継続的に構築しています。ショールームは、リアルな商品体験を提供する場として機能し、オンラインのBtoBプラットフォーム「ETONET」によって仕入れの便利さも向上させています。これらの販売チャネルは互いに連携し、顧客の実購買行動を促進する狙いがあります。
近年、店舗は単なる物販の場にとどまらず、地域のコミュニティハブとしての役割を果たしています。このショールームを通じて、エトワール海渡は顧客である会員小売店のミセづくりを支援し、全国各地の生活に「気分上げ」をもたらす売場の形成を図っています。乃至、東京都心に位置するエトワール海渡の大規模ショールームの強みを活かしています。
地域共創の新たなモデル
エトワール海渡は、リアルとデジタル、作り手と売り手、地域間の交わりを重要視した「ローカルサクセス」を重視しています。地域に根ざした作り手と売り手が共に力を入れることで、日常生活や文化の充実が図られると考えています。そして、エトワール海渡は創業以来120年以上にわたり、馬喰町・横山町問屋街で商売を続けてきた経緯がありますが、現在は大きく変化しており、プロフェッショナルや子育て世代の移住が進んでいます。このエリアにはクリエイティブ産業に関わる施設やデザインホテル、独立系店舗なども増えてきており、文化的な雰囲気が漂っています。
そのような文化的な背景を受けて、エトワール海渡が支援する国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」も開催されています。この芸術祭では、日常に潜む美しさをカラフルに表現し、地域の人々との交流を深める試みが行われています。エトワール海渡はこのイベントを通じて、新しい地域の共創循環モデルを発信し、馬喰町・横山町の未来を築くための活動に力を入れていきます。
【会社概要】
- - 会社名: 株式会社 エトワール海渡
- - 所在地: 東京都中央区日本橋馬喰町1-7-16
- - 代表者: 早川 謹之助
- - 創業: 1902年
- - URL: https://etoile.co.jp/
- - 事業内容: 総合卸売業・直営小売店舗運営