市川スチールエンジニアリングの新たな挑戦
株式会社市川スチールエンジニアリング(以下、市川社)は、鉄骨製作や加工を専門とする株式会社榊鐵工所(以下、榊社)の株式を取得し、完全子会社化したことを発表しました。この決定は、東北エリアにおける両者の事業展開の相乗効果を見越したものであり、業務提携を通じて新しい価値を創造することを目指しています。
市川スチールエンジニアリングの概要
1964年に設立された市川社は、「人と技術で、未来を築く」との理念を掲げ、鉄骨や橋梁の製作において数多くの実績を積み上げてきました。2004年には千葉県に第一工場を設立し、2017年には秋田県に新たな工場を開設。2019年には、秋田工場が国土交通大臣認定Hグレードを取得するなど、高い技術力を誇ります。
榊鐵工所との業務提携の背景
榊社は1934年の創業以来、岩手県内で高層ビルや公共施設の鉄骨製作を行い、地域に根ざした企業文化を築いてきました。しかし、ここ数年、工場スタッフの能力を最大限に引き出すことができず、さらなる成長には課題を抱えていました。
そのような中で、株式会社NEWOLD CAPITALの紹介を受けた榊社は、市川社との協議を開始しました。両社の顧客基盤や技術ノウハウを活用し共に成長を志向することで、新たなビジネスチャンスが期待できると判断し、提携を進めることに決定しました。
代表者のコメント
榊社の代表取締役 榊 佳史氏は、M&Aを通じて市川社との関係が築けたことに感謝を表し、両社の力を合わせることで、地域に貢献できる企業を目指す意向を示しています。また、市川社の代表取締役 市川 幸司氏も、榊社との共通のビジョンを強調し、鉄骨業界の発展への期待を寄せました。
フェアで創造的な提携
このM&Aは、業務の効率化や製品の品質向上だけでなく、両社の技術の融合を可能にするものと期待されています。例えば、共同で新しい製品ラインを開発したり、技術共有を行い、相互の強みを活かした事業展開が促されることでしょう。特に榊社が持つ地域密着型のサービスと市川社の広域展開力が組み合わさることで、新たなビジネスモデルが形成されることが期待されます。
新たな未来に向けて
市川社と榊社の連携は、両者にとって新たな成長の足掛かりとなるでしょう。鋼鉄業界が変革を求められている中で、両社が持つ独自の技術と経験が融合することで、地域社会と顧客に対してより高品質なサービスを提供できるようになります。両社の新しい挑戦に、多くの期待が寄せられています。
会社概要
本社所在地:岩手県宮古市田鎖9-50-1
創業:1934年
代表者:榊 佳史
事業内容:建築鉄骨製作、鋼構造物製作
HP:
榊鐵工所
本社所在地:東京都江戸川区西篠崎2-7-23
創業:1964年
代表者:市川 幸司
事業内容:鋼構造物設計施工製造販売
HP:
市川スチールエンジニアリング
本社所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目11番5号
創業:2022年
代表者:栗原 弘行
事業内容:M&A仲介、アドバイザリー事業、関連人材の教育研修
HP:
NEWOLD CAPITAL
このパートナーシップが成功を収めることを心より願っています。