デザイン思考が開く新たなモノづくりの世界
コロナ禍を乗り越える挑戦
2020年、コロナの影響で多くの企業が厳しい状況に直面する中、ある企業は立ち上がりました。下請け中小企業が「下を向いていても仕方がない」と新たな方向へと舵を切ったのです。それが、一般消費者向け商品の開発です。
当時参加したAICHI DESIGN VISIONを契機に、首都圏在住のデザイナーチームAATISMOと連携。結果として、OOPARTS-001というユニークな製品が誕生しました。これは「金属の塊から削り出された、石器のような開梱ナイフ」です。単なる下請けから脱却し、自らの商品を世に問うことで、名を馳せることができました。
OOPARTSの進化
次なるステップとして、今回発表されたのがOOPARTS-002、「古代建築の柱の精神を継承したアルミ総切削の花器」です。この新製品は、古代建築にインスパイアを受けており、柱頭には植物的な要素が取り入れられています。アルミを使って削り出され、その表面には美しいフルーティングの模様が施されています。これにより、花を活けた際には、その美しさをより引き立てることができるのです。
古代の精神と現代の技術
「OOPARTS-002」では、アルミの持つ金属的な美しさを最大限に活かし、シンプルで高級感のあるデザインが特徴です。光を受けることで、その存在感を増し、どんな場面でも調和します。この花器は、活けた花々の美しさを際立たせるために作られました。
シリーズ構築への展望
このプロジェクトは、同社にとって大きな一歩です。2021年、クラウドファンディングサイト「マクアケ」で前回のOOPARTS-001が880%の目標を達成した実績を持っています。この成功を受け、今回のOOPARTS-002によりブランドをさらに育てる意欲が高まっています。
ブランド名のOOPARTSは、考古学用語で「場違いな工芸品」を意味します。これは、「場所や時代を超えた素材と技術の出逢い」を象徴しており、その思想を基に今後もさまざまな商品開発が行われる予定です。
地元製造業への貢献
この取り組みを続けることで、地元産業の活性化にも寄与したいとの思いが込められています。OOPARTSシリーズとして、より多くのプロダクトを展開していくことで、さらに消費者との距離を縮め、かつ競争力のあるブランドを確立していきます。
これからのOOPARTSの活動に、ぜひご注目ください。昨今の環境の中でも新しい挑戦を続ける彼らの姿勢は、多くの人に勇気を与えることでしょう。
OOPARTS-002の詳細は
こちらから、また、株式会社セイワの情報は
こちらからご覧いただけます。AATISMOやAICHI DESIGN VISIONに興味のある方もぜひ訪問してみてください。