トレンダーズが新たに設立した「SNS Insight Lab.」の全貌に迫る
トレンダーズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:黒川涼子、東証グロース上場:証券コード 6069)は、SNSにおけるユーザーインサイトを深めるための新しい研究部門「SNS Insight Lab.」を設立しました。この新しい研究室では、SNSユーザーの感情や行動を科学的に解析し、マーケティングにおける理論と実践の融合を目指しています。特に、一橋大学大学院の本武陽一准教授を顧問に迎えたことにより、データ分析と理論構築が進化することが期待されています。
SNSの役割とその分析への必要性
現代社会において、SNSはもはや情報発信や収集の重要なプラットフォームとなっており、そこで発信される内容は、個々の生活者に多大な影響を与えています。たとえば、商品の口コミやトレンド情報、友人の投稿などが、消費行動や感情の形成に密接に関わっています。トレンダーズは、このような影響を定量的に解析することで、SNSがもたらす影響のメカニズムを解明し、企業のマーケティング戦略に役立たせることを目指しています。
最新技術によるユーザーインサイトの解析
「SNS Insight Lab.」では、機械学習や生成AI、認知科学といった最新の技術を駆使して、SNSにおけるユーザーのインサイトを探求します。研究内容は以下の通りです。
1. 感情分析
SNS投稿から得られるデータをもとに、機械学習と生成AIを活用して投稿の感情を30種類に分類し、指標化します。これにより、特定のキーワードが持つ感情的影響を明らかにし、どのような感情がその投稿によって引き起こされるかを詳細に分析します。
2. 脳機能解析
MRI技術を使って、SNS投稿者の脳活動を測定し、感情やその投稿への反応、さらにはクリエイティブな評価など、直接的なアンケートでは得られない潜在的な側面を解析します。こうしたデータからは、従来の方法では見えなかった洞察が得られると期待されています。
研究成果の広報と業界への貢献
「SNS Insight Lab.」で得られる知見は、定期的にリリースや学術論文として公開される見込みです。このようにして、研究成果はSNSマーケティング業界の最新の実態を反映し、企業の戦略立案の基盤を形成することが期待されます。
顧問:本武陽一准教授のプロフィール
本武陽一准教授は、一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科で教鞭を執っており、専門はデータ駆動理学や解釈可能AIです。東京大学大学院での学位取得後、さまざまな機関でデータ駆動科学に関する研究を行い、この分野のプロフェッショナルとして多くの実績を持っています。彼の研究は、自然現象のモデル化や機械学習による解釈可能な物理情報の抽出といった、幅広いテーマをカバーしています。
まとめ
トレンダーズの「SNS Insight Lab.」は、SNSによる情報発信とその影響を科学的な視点で解析することで、マーケティングの新しい時代を切り拓くことを目指しています。今後の研究の進展が、SNS業界全体にどのような影響をもたらすのか、引き続き注目していきたいと思います。