東京芸術劇場で始まる新たな演劇プログラム
東京に住む外国籍の人々は、2024年7月時点で約68万人に達し、これまでにない多様性を感じさせています。この多様性は、都市生活や人々の創造性に豊かさをもたらすチャンスを秘めていますが、同時にその才能を活かす機会には課題も存在しています。
このような状況に応じて、「Tokyo Borderless Theatre Project」が始動します。このプロジェクトは、多言語・多文化の人々との共同作業を通じて演劇創作を行うプログラムで、創作の場を共有することで新たな価値観を生み出し、参加者それぞれの成長を促します。
プログラムの目的
本プログラムは、演出家やファシリテーター、コーディネーターとしてのスキルを磨くことを目的としています。ケルン市立劇場のバッサム・ガジ氏を監修に迎えるほか、岡田利規氏や中野成樹氏といった実力派の講師陣がワークショップを引き受けます。参加者は、自らが企画したプロジェクトを通して、多様な共同体の人々を巻き込むための手法を学びます。
プログラム概要
- - 期間: 2024年11月〜2025年3月
- - オリエンテーション: 10月25日(金)
- - 場所: 新宿NPO協働推進センターなど都内施設
- - 締切: 10月11日(金)23:59
- - 参加費: 20,000円(共通プログラム参加費)
プログラムは、「知る」「体験する」「作る」という3段階に分かれて実施されます。最前線で活躍する専門家と共に、様々な活動を通じて新たな創造のプロセスを学ぶことができる5カ月間の体験となります。
知る
この段階では、専門家によるオンライン・レクチャーが行われ、移民や多文化共生についての理解を深めます。
- - 日本における「移民」の増加と多文化共生の課題(講師:高畑 幸)
- - 北海道江別市の演劇ワークショップ実践(講師:平田 未季、納谷 真大)
- - 可児市文化創造センターalaの演劇公演の取り組み(講師:鹿目 由紀)
体験する
この段階では、実際のワークショップやフィールドワークに参加し、異なる文化の理解を深めます。
- - 外国人支援団体での日本語学習活動参加
- - 東京芸術劇場での多様な人々とのワークショップ見学
作る
このフェーズでは、参加者同士での企画作成や実践が行われます。
- - 企画プレゼンテーションとフィードバック
- - 移民・難民との創作に関する座学
参加条件
- - 18歳以上で、日本語による会話と文章作成が可能な方
- - プログラム全日程に参加できる方
- - 演劇関連の経験があり、さらなる活動を目指す方
応募方法
必要事項を記載した申込みフォームから応募が可能です。詳細やレクチャーの情報は、
東京芸術劇場の公式Websiteにてご確認ください。参加枠には限りがありますので、興味のある方は早めの応募をおすすめします。
このプロジェクトを通じて、異文化共生の重要性を体感し、演劇を通じた新たな創造力を仲間たちと共に育んでいきましょう。