企業理念の浸透を目指すインナーブランディング実態調査を公開
株式会社揚羽(東京都中央区)は、このたび実施した「企業理念やパーパスの浸透に関するアンケート調査」の結果をまとめたレポートを公開しました。これは、クリエイティブな企業文化の形成を目指す企業にとって、今後の戦略設計に役立つ重要な情報を提供します。
調査の背景
近年、企業における人的資本の重要性が高まる中、インナーブランディングはますます注目されています。企業理念やパーパスの浸透は従業員のエンゲージメントを高め、組織全体の活力を引き出すための鍵となります。そこで、本調査では日本国内の企業を対象に、これらの浸透施策の実態を把握することを目的としました。
主な調査結果
1.
理念・パーパスの明文化率の高さ
調査に参加した企業の88%が企業理念やパーパスを明文化しています。この結果は、中期経営計画の策定と同様に、理念の明文化がビジネスにおいてスタンダードになっていることを示唆しています。
2.
浸透施策の実施状況
多くの企業が浸透施策を実施している一方、「一部のみ」や「実施していない」といった回答もありました。これには、日常業務と結びつかず、イベント的に終わっている施策も含まれるとのことです。
3.
経営層の関与度
経営層が積極的に関与している企業は全体の約3割で、ある程度は関与している企業を含めると半数を超えます。しかし、関与が薄い企業も一定数存在し、関与の度合いにばらつきがあることが確認されました。
4.
理念への共感度
従業員自体は企業理念やパーパスに対する共感が高く、90%以上が「非常に共感」または「ある程度共感」と回答しましたが、実際に「十分に共有されている」と感じているのは約13%にとどまりました。今後の課題として、共感を行動に結びつける仕組みの整備が必要です。
5.
効果実感と戦略性の二極化
インナーブランディング施策の効果を感じている企業が約67%に達する一方、「あまり感じていない」「まったく感じていない」という企業も約30%存在しました。これには、施策が戦略的に位置づけられていないことや、取り組みそのものが未整備であることが影響しています。
調査概要
- - 調査名:企業理念・パーパス浸透に関するアンケート調査
- - 調査目的:企業におけるインナーブランディングの実態を把握し、今後の施策設計に資する
- - 調査方法:オンラインアンケート
- - 調査期間:2025年8月11日〜9月1日
- - 有効回答数:75件
株式会社揚羽は、コーポレートブランディング、マーケティングコミュニケーション、インナーブランディングなど、企業のブランディング支援全般を行っています。継続的な支援を通じて、企業の成長に寄与することを目指しています。具体的なサービスに関しては、公式ウェブサイトからお問い合わせください。
会社概要
- - 会社名:株式会社揚羽
- - 設立:2001年8月
- - 代表者:湊 剛宏
- - 所在地:東京都中央区八丁堀2丁目12-7八丁堀トーセイビルⅢ 3F
- - URL:株式会社揚羽
企業理念の浸透がビジネスにおける成功にどのように寄与するのか、本調査の結果から明らかになります。エンゲージメントの促進や、組織の活性化を考える企業にとって、今後の参考になる内容です。