越前鳥の子紙の魅力
2026-01-19 17:36:34

越前鳥の子紙、無形文化遺産に登録された伝統技術の歩み

越前鳥の子紙、無形文化遺産に登録された伝統技術の歩み



福井県の越前市は、日本一の和紙産地として知られる「越前和紙」を誇ります。その中でも特に注目を集めているのが「越前鳥の子紙」です。この伝統的な手漉き和紙が、令和7年12月11日にユネスコ無形文化遺産に追加登録されたことが発表されました。この登録は、越前の職人たちの努力の成果の証です。

越前鳥の子紙とは?


越前鳥の子紙は、奈良時代から続く雁皮を原料とした手漉き和紙であり、室町時代にはすでにその製造が行われていました。この和紙は、かすかに黄みを帯びた色合いと滑らかな光沢が特徴で、耐久性と虫害に強い性質を持っています。そのため、経典や貴重な書物の制作に利用されてきました。

「鳥の子」という名は、卵の殻の色に由来し、原料の雁皮の繊維を均一に漉き上げるためには、高度な技術が求められます。その技術の継承や発展を目的に、越前の職人たちは努力を重ねてきました。

苦節10年の道のり


平成26年11月、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和紙:日本の手漉和紙技術」には、越前和紙の名は含まれておらず、当時明らかにされた原因は、技術を保存する団体が存在しなかったことでした。それを受けて、越前和紙職人の栁瀬晴夫さんは、「越前生漉鳥の子紙保存会」を平成27年に設立しました。彼は会長として、職人の技術を維持・継承するべく、様々な活動を続けました。

手漉き技術を習得した職人が減少する中、保存会では正会員8名が中心となり、準会員や研修生に技術を教え、雁皮の栽培にも取り組みました。農業の高齢化に伴い、雁皮の入手が難しくなっていた事態を打破するために、周辺の山に植樹を行い、管理を続けました。

これらの長年の地道な努力が実を結び、越前鳥の子紙はユネスコ無形文化遺産に登録される運びとなったのです。栁瀬さんは、「次世代の職人に技術を確実に伝え、育てていくことを目指して、これからも頑張りたい」と語り、地域の未来への期待を示しています。

観光客を引き寄せる新たな動き


越前鳥の子紙のユネスコ登録は、越前和紙産地への観光誘客にも繋がる期待を抱かせています。令和7年11月には、エリア内初の工芸宿「SUKU」が開業しました。客室の名前は和紙の原料に由来し、内装や照明には越前和紙が使用されています。宿泊客は和紙に囲まれた空間でくつろぐことができ、さらに簡単な和紙作りの体験も可能です。

SUKUでは地域おこし協力隊の橋口美和さんが、伝統工芸を通じて地域と観光客をつなぐ役割を果たしています。彼女は周辺の和紙工房を紹介し、観光客が越前での体験を楽しめるように手助けをしています。

これからの越前和紙の未来


越前鳥の子紙のユネスコ無形文化遺産登録をきっかけに、多くの人々がその魅力を再認識しました。日本の手漉き和紙技術の保護と継承が、地域の活性化に寄与することを期待しています。越前の職人たちは引き続き、伝統を守り続け、未来へとつなげていくのです。


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