リポビタンDXの秘密
2025-09-18 16:42:00

リポビタンDXが秘めた製剤技術の秘密とは?飲みやすさの裏側を探る

リポビタンDXが秘めた製剤技術の秘密



大正製薬が製造・販売する「リポビタンDX」は、日常の疲労回復や予防のために設計された錠剤タイプの医薬部外品です。この製品には、タウリンやビタミンB群、そして睡眠サポート成分のグリシンが含まれており、ノンカフェインで、おやすみ前にも安心して服用することができます。さらに、「リポビタンDX」は、飲みやすくするために多くの工夫が凝らされています。

飲みやすい小さな錠剤の実現



健康維持や疲労回復を目的とするビタミン剤にとって、日常的に飲みやすいことは非常に重要です。製品設計において、錠剤の大きさや服用回数、そして効果を考慮し、最終的に1日に3錠を飲むことができる「小さくて飲みやすい」錠剤を目指すことが決定されました。リポビタンDXには、タウリンやグリシン、ビタミンCなどの合計9種類の有効成分が含まれています。これにより、幅広い効能や効果が期待できます。

製造における課題



「自然に飲み込むことができる」ことを目指して開発されたリポビタンDXの錠剤は、直径10mm未満、服用する錠数は3錠以下という条件を満たすため、多くの技術的なハードルを克服する必要がありました。初期段階では、直径10mm未満のプロトタイプで「錠剤ボロボロ事件」と称される問題が発生しました。この事件では、製品の強度が不十分で、触れた瞬間に崩れてしまう事例が頻発してしまったのです。

わがままな成分とその対策



リポビタンDXには、タウリンやグリシンといった錠剤化に向かない「わがままな成分」が含まれています。食材の特性上、これらの成分を含む錠剤は崩れやすくなってしまいます。一般的なアプローチとしては、添加物を増やして強度を高めようとすることが考えられますが、それだと「自然に飲み込める」サイズを損なう恐れがありました。

そこで開発チームは、数十回もの試行錯誤を重ね、これらの成分を「顆粒」と呼ばれる粒にまとめ上げ、その均一性を向上させる方法を見出しました。これによって、直径約9mm、服用する錠数3錠のサイズに、有効成分をぎゅっと詰め込み、強度を保つことに成功しました。これが、開発チーム全体の結束を象徴する「One Team」としての成果です。

豆知識:圧力製造の秘密



リポビタンDXは、その小さな外見とは裏腹に、非常に強力に製造されています。製造プロセスの「打錠工程」では、1錠あたりおよそ1〜2トンという強い圧力がかけられます。この力は、小柄なアジアゾウ1頭分、もしくは普通の自動車1台分に相当します。この小さな錠剤の中には、目に見えない努力と洗練された製剤技術が凝縮されています。

まとめ



リポビタンDXは、その飲みやすさの裏にある見えない技術によって、日々の健康をサポートしています。これからも消費者の期待に応える製品づくりを続けていく所存です。そして次回は、「するんと飲みやすい!?コーティングの裏側」について紹介予定です。

製品概要

  • - 製品名:リポビタンDX(販売名:リポビタンtb)
  • - 製品区分:指定医薬部外品
  • - 効能・効果:疲労の回復・予防、日常生活の栄養不良による身体不調の改善・予防、身体の抵抗力向上など
  • - 詳細は公式カタログサイトをご覧ください: リポビタンDX


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