ヤマハが誇るトランペットシリーズに新たな仲間、オールラウンダーモデル『YTR-8335RC』が登場しました。1966年に管楽器の第一号モデル「YTR-1」を生み出して以来、ヤマハはプロフェッショナル向けトランペットの開発を行い続け、数々の名モデルを世に送り出してきました。特に、1990年に登場した「Xeno(ゼノ)」シリーズや2005年の「Xeno Artist」モデルは、プレーヤーからの高い評価を得ており、長年にわたり音楽シーンを支えてきました。
今回新たに披露された『YTR-8335RC』は、演奏者の多様なニーズに応えるための画期的な仕様を採用し、より広範囲な音楽表現を可能にしました。このトランペットの最大の特長の一つは、二枚取りで作られたベルです。ベルの細い部分であるベルステムは薄く、先端部には厚みを持たせることで、パワフルかつ密度のあるサウンドを実現しつつ、快適な吹奏感を追求しています。また、二枚取りベルとして初めてフレンチビードが採用されており、奏者への音のフィードバック効果が一層高まっています。
さらに、Xeno Artistモデルと同様の軽量化されたマウスピースレシーバーとリバース式抜差管の組み合わせにより、スムーズで反応が良い吹奏感が提供されています。『YTR-8335RC』は、ヤマハトランペットでは初めて脱着式主管支柱を取り入れており、これにより吹奏感や音色を自由に調整することが可能となります。演奏シーンの種類や奏者の好みに応じて、瞬時に設定を変えられるため、より柔軟な表現が可能です。
また、一体型のバルブケーシングを採用しそのボトムには超軽量のフォスファーブロンズ製キャップを使用しているため、高音域においても艶やかで迫力のある響きを持たらします。これにより、ジャンルにとらわれることなく自由に演奏できるオールラウンダーなトランペットの誕生です。『YTR-8335RC』は、気になるパフォーマンスの向上による演奏の楽しさを存分に引き出してくれるアイテムと言えるでしょう。
価格は429,000円(税抜)で、発売日は11月25日です。また、同時に発売される脱着式主管支柱「TR-TSB1」は12,100円(税抜)となっています。より高い表現力とともに、演奏の効率性を追求した新デザインを取り入れた『YTR-8335RC』、これからの音楽シーンでの活躍が楽しみです。詳しい製品情報や仕様については、ヤマハの公式ウェブサイトで確認することができます。音楽の世界で新しい表現を探求するすべての奏者にとって、このトランペットは理想的なパートナーとなることでしょう。