南極犬ぞり横断30周年を祝う『THINK SOUTH FOR THE NEXT』プロジェクト始動

南極犬ぞり横断30周年プロジェクト、始動

南極の大地を犬ぞりで横断した偉業からちょうど30年が経過しました。初の試みとして1989年7月27日、舟津圭三氏を中心に結成された国際隊が南極へ向け出発しました。この歴史的事件を記念し、THINK SOUTH FOR THE NEXT実行委員会（株式会社ゴールドウイン、日本ゴア株式会社、株式会社DACホールディングス）は新たなプロジェクトを始動させると発表しました。

プロジェクトの目的

本プロジェクトは、環境と平和の大切さ、そして挑戦する精神を次世代に伝えることを目的としています。プロジェクト名『THINK SOUTH FOR THE NEXT』は、当時の冒険家たちが掲げた「THINK SOUTH」という理念から名付けられています。彼らの冒険を通じて得た体験やメッセージを今一度掘り下げ、現代社会が直面している数々の問題について考え、広めていくことが重要とされています。

イベントとメディア情報

今後は彼ら6人によるトークイベントや、当時のドキュメンタリー映画「Trans-Antarctica Expedition」の日本初上映も予定されています。この作品は彼らがどのようにして6400kmにも及ぶ南極を犬ぞりで横断したのか、その貴重な映像を通じて私たちに伝えてくれます。加えて、各種メディアとのタイアッププロジェクトも展開され、冒険家たちの精神を広く伝えていく活動が行われる見込みです。

公式サイトは2019年7月25日にオープンしており、以降は最新情報が随時更新されます。特に映画の予告映像も公開予定ですので、ぜひチェックしてみてください。

環境への警鐘

国立極地研究所の白石名誉教授は、当時犬ぞりが走った地域が今の地球温暖化の影響で変わり果てていることを指摘しています。環境問題はただの数値やデータではない、実際に影響を受けている人々や生物がいるという現実を忘れてはなりません。極地で起こる気候変動の現象は、地球全体に先行して現れる傾向があり、それに抗うことは非常に難しいとされています。