K.S.ロジャースが神戸市のAIプロジェクトに採択
神戸を拠点に活動するK.S.ロジャース株式会社(KSR)は、このほど神戸市のSO-I(KOBE BUSINESS PROGRAM)による「AIを活用した各種記録の要約による業務効率化」と題した行政課題に採択されました。このプロジェクトでは、同社のEDITHチームが主体となり、市職員の業務をサポートすることを目指しています。
プロジェクトの目的
本課題は、市の職員が日常的に行っている業務を見直し、蓄積された議事録などのデータをAIによって要約することで、業務の効率化を図るものです。この技術によって、過去のやりとりを誰もが簡単に把握できるようになることが期待されています。執行されるこのプロジェクトには、特に日本語での自然言語処理に優れたFugaku-LLMという大規模言語モデルが使用されます。
Fugaku-LLMとは?
Fugaku-LLMは、日本の最先端スーパーコンピュータ「富岳」を基にした技術です。このスーパーコンピュータは、理化学研究所と富士通の共同開発によって生まれ、計算速度や処理能力の面で世界最高水準を誇ります。Fugakuの性能を活用することで、日本語の自然言語処理において高い精度と効率を実現できるのです。
EDITHチームの役割
K.S.ロジャースでは、近年のAI技術の進展を受けて、LLMに特化した専門チーム「EDITH」を2023年10月に設立しました。このチームは、AI技術を駆使して新たなプロジェクトを推進するためのコアメンバーとして位置づけられています。EDITHチームは、ますます進化するAI技術を理解し、実践に活かすことを目指しています。
K.S.ロジャース株式会社について
K.S.ロジャースは、スタートアップスタジオ事業とライフスタイルテック事業を中心に活動する企業です。2017年12月に設立されて以降、「完全リモート・完全フレックス、雇用形態自由」という新しい働き方を推進し、フリーランスや副業エンジニアも活躍できる環境を整えてきました。約180名のスタッフが在籍し、各種業界での多様な経験を持つメンバーが在籍しています。
今後の展望
今回のAIを活用した行政課題解決コースの採択は、K.S.ロジャースにとって新たな一歩となります。自治体の業務をAIで効率化することで、多くの人々の生活がより良いものとなることが期待されています。今後も同社が取り組む新技術の実装や、スタートアップ企業への支援がどのように進展するのか、目が離せません。
さらに、K.S.ロジャースの取り組みは、今後の技術革新に向けた重要なモデルケースとして、多くの企業に影響を与えることが予想されます。彼らの活動は、日本全国へと広がり、地域社会や行政の発展に寄与していくことでしょう。