琵琶湖博物館で企画展示「川を描く、川をつくる」開催
琵琶湖博物館では、第33回企画展示「川を描く、川をつくる―古地図で昔の堤をさぐる―」が始まります。この展示は、9月6日から開始されるもので、特に期待されるのは、第2期に展示される貴重な古地図です。古図には、近江や淀川流域の治水の歴史が色濃く反映されており、近年の防災意識の高まりと相まって、その重要性が増しています。
展示の見どころ
今回の企画展では、古地図を中心に、江戸時代から明治初期にかけての治水に関連する資料が一堂に展示されます。具体的には「瀬田川筋絵図」(1828年頃)や「滋賀県天野川実測平面図」(1906年頃)など、実物資料31点が新たに登場します。これらの古図は、当館の蔵から特別に展示されるものです。
また、竹蛇籠といった治水道具の実物も展示されます。歴史的な視点からの治水技術を知る貴重なチャンスですので、ぜひ足を運んでみてください。
主要な資料の紹介
具体的には以下の資料が展示される予定です。
- - 「瀬田川筋絵図」(文政11年・1828年頃)【10月5日まで】
- - 「滋賀県天野川実測平面図二枚之内第一」(明治39年・1906年頃)【修理完了後、初公開】
- - 「坂田郡飯村絵図」(明治7年・1874年)
- - 「鵜川山境相論裁許絵図写」(享保元年・1716年)
- - 「四ツ子川御普請所出来之絵図」(嘉永5年・1852年以降)
- - 「愛知川上之手御普請所并川形見取絵図」(嘉永2年・1849年)
これらの資料に触れることで、歴史的な治水事業の重要性や地元の自然環境についてより深く理解できるでしょう。
開催情報
展覧会は、2025年7月19日(土)から11月24日(月・祝)まで開催されます。開館時間は9:30から17:00で、最終入館は16:00までとなっています。観覧料金は、一般340円(団体270円)、大学生270円(団体210円)、中高生170円(団体130円)です。入場には別途、常設展覧会の観覧券が必要です。
関連イベント
同時開催で、VRを通じて愛知川の自然を感じるイベントも予定されています。
- - 「愛知川に眠る猿尾をVRでさぐろう!」活動が二回行われます。🔥
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日程1: 2025年10月12日(日) 13:00〜16:30 / 河辺いきものの森
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日程2: 2025年10月25日(土)13:00〜16:30 / 近江商人郷土館
どちらのイベントも参加は無料ですが、保険代が100円必要です。
琵琶湖博物館のホームページで、展示内容や関連イベントの詳細をぜひご確認ください。