森永製菓、2025年に向けた人事制度の大胆な改革を発表

森永製菓が目指す新たな人事制度改革

森永製菓株式会社は、2025年4月からの人事制度の大幅な改正を発表しました。この改革は、従業員がさらなる成長と挑戦を経験できる環境を整えることを目的としています。

企業のビジョンと目的

森永製菓グループは、「世代を超えて愛されるすこやかな食を創造し、未来の笑顔をつなぐ」というパーパスを掲げています。この理念のもと、2030年には「ウェルネスカンパニー」への進化を図ることをビジョンとして掲げています。こうした目標を実現するために、ダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）を経営方針の一環として推進し、多様な人材が活躍できる職場の実現を目指しています。

人事制度改正の背景

今回の人事制度改正は、外部環境の変化に適応しつつ、現行の制度における課題を解決することを狙いとしています。特に、D&Iを強化し、経営戦略と連携した人事戦略を遂行することで、働く環境をさらに向上させることが期待されています。具体的には、成果や能力がより処遇に反映されるシステムを導入し、キャリア自律を促進します。

主な改正点

新制度の変更には以下のような主な点があります。

1. 昇格年数の短縮
若手・中堅の従業員がより多くの挑戦に取り組むことができるよう、管理職への昇格にかかる年数を最短で3年短縮することが可能になります。

2. 職務記述書の導入
全社の250以上のキーポジションで職務記述書が導入され、職務の明確化やキャリア自律の促進が図られます。

3. 多様性の活用
職務等級として部長等の「職位」に加えて、エキスパート等の「専門性」を基準とした等級も新設し、多様な人材の活躍を後押しします。

4. 役職定年制度の廃止
年齢にかかわらず、活躍を促進するために56歳での役職定年制度を廃止します。