ウクライナの美しさを伝える写真展が日野市で開催
ウクライナの避難民であり、著名な写真家でもあるVera Blansh(ヴェラ・ブランシュ)氏による写真展が、日野市で開催されます。この展示は、単にウクライナ戦争の悲劇を伝えるものではなく、かつての実り多い平和な日々の人々の優しさや温かさを色濃く映し出した作品が展示されます。
この写真展は、8月24日の関係者展示会でスタートし、その日はウクライナの独立記念日でもあります。一般向けの展示は、8月25日から30日までの期間、正午から午後7時まで開かれます。
Vera Blansh氏のプロフィール
Vera Blansh氏は、ファッション写真の分野で活躍し、ニューヨークやロンドンなど多くの国際都市でその才能が認められてきました。しかし、ロシアの侵攻後は、戦場での写真撮影を始め、一歩踏み込んだレポートを提供しています。彼女の最初の戦場写真はキーウで撮影され、その後避難民支援の拠点となるリヴィウや、キーウ地域のイルビン、ボロンディアンカ、ホストメリなどへと移動しながら、さらにドンバスやクラマトルスク、バフムトなど多くの地域でも撮影を行ってきました。
Vera氏は約9か月の間に、およそ1万枚以上の写真を撮影し、志願兵、医師、兵士、街の破壊の現状、軍病院や前線、後方支援などを記録してきました。令和5年には新国立美術館の二科展の特別枠で、「法廷」というタイトルで50枚の作品を選定し、展示しました。彼女の作品は、日本やウクライナ各地の大使館でも展示され、文化交流の対話の場を提供しています。
日野市の支援とイベントの詳細
今回の写真展は、日野市からの支援を受けて開催されます。Vera氏の「温もりのあるウクライナを知ってほしい」という思いを、地域社会で実現するために、日野市はイベントの運営を支援しています。この事業は、令和6年度の日野市平和活動推進補助金の一環として行われており、市民や学生による平和に関連する文化芸術活動を助成する取り組みの一部です。補助金は写真の印刷や額装に使用されます。
また、本事業では、株式会社ケイミックスパブリックビジネスが指定管理者として会場の利用と運営に関与しています。このプロジェクトは、「日野meetsウクライナシリーズ」というテーマのもと、ウクライナの文化を地域に根付かせることを目指しています。
展示情報
- - 通常展示期間: 8月25日(日)~8月30日(金) [8月26日(月)は休館]
- - 展示時間: 正午~午後7時 [8月30日(金)は正午~午後3時]
- - 開催場所: 日野市立とよだ市民ギャラリー (日野市多摩平2丁目3番地の4オリエント丹野マンション地下1階)
- - Vera Blansh氏の来訪日時は公式ウェブサイトでご確認ください。
関係者展示会の詳細
- - 開催日時: 8月24日(土) 午後3時~6時
- - 出席者: Vera Blansh氏、ウクライナ大使館秘書、波戸尚子(日野市副市長)など
取材をご希望される方は、平和と人権課までご連絡ください。
詳細は日野市の公式ウェブサイトをご覧ください。
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