新しい「AIスライド生成」機能が学校現場に革命をもたらす
スタディポケット株式会社が、学校向けの生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER」に新機能「AIスライド」を追加しました。この機能では、授業用スライドや校務用資料を最短1分で自動生成できます。
新機能は、22025年12月上旬までにすべての契約ユーザーに順次提供される予定で、追加料金はかかりません。さらに、情報交換の場として「スタディポケット カンファレンス 2025 冬」が12月4日にオンラインで開催され、そこで詳細が発表されます。
教育現場での先行トライアルの結果
「AIスライド」は、横須賀市、高知県、山口県において教育現場での試験運用が行われており、参加した教員や教育委員会担当者からは好評を得ています。小学校の担任教員は、PDFなどの資料をもとにスライドを作成できる点が非常に助かると述べ、中学校の研究主任は出力されたデザインが実用的で使いやすいと評価しています。また、理科教員は手持ちのWord資料をスライドに変換することで教材研究に役立てるとの声もあり、教育委員会からは言葉だけでは伝わりにくい内容がスライドにされることで理解が深まるといった意見も寄せられています。このようなフィードバックは、教育現場でのAIスライドの活用が高まる契機となりそうです。
AIスライドの機能と利点
「AIスライド」機能は、入力された指示文から自動的に6〜15ページのスライドを生成します。単元目標の文言からでもスライドが作成可能で、より具体的なプロンプトを入力することで詳細な資料も生成できます。また、手元のファイルを添付しての生成にも対応しており、授業用スライドから校務用研修資料まで、幅広い資料を短時間で作成することができます。
教員はチャット形式でAIに指示を出すだけで、即座にスライドが生成され、さらに AI との対話を通じてその内容をブラッシュアップすることも可能です。スライドは一覧表示され、PowerPoint形式での書き出しもできるため、利便性が高いのも特徴です。
高精度な生成AIモデル「Gemini」の活用
「AIスライド」機能に使用されている基盤モデルは、Googleが提供する「Gemini 2.5 Pro」です。この高精度なモデルを基に、今後も各社の大規模言語モデル(LLM)の進化に合ったチューニングを行い、さらなる精度向上を目指します。
ただし、本機能は教員のみを対象にしており、生徒向けの提供は現段階では行われていないため、その点は注意が必要です。また、現段階ではPDFおよびPowerPoint形式での書き出しが可能で、Googleスライドへの直接出力はまだ開発中とのことです。
まとめと今後の展望
このように「AIスライド」は学校現場を活性化させる強力なツールとなることでしょう。スタディポケット株式会社の代表は、今後も教育現場でのAI活用を進め、多くの先生方からの実践事例を収集して情報提供していく方針です。教育の質を向上させるため、さらなる創意工夫と知見の共有を図りながら、教育現場のニーズに応える製品開発にも注力していくとしています。
イベント開催のご案内
「AIスライド生成機能」の詳細は、12月4日に開催される「スタディポケット カンファレンス 2025 冬」にて発表されます。教育関係者の方々はぜひご参加ください。
イベント概要
- - 名称:スタディポケットカンファレンス 2025 冬
- - 日時:2025年12月4日(木)16:00〜18:15
- - 形式:オンライン
- - 参加費:無料(事前申込必要)
- - 定員:500名(先着順)
- - 対象:学校・教育委員会、塾、教育関連企業、保護者、学生など
詳しい情報はスタディポケットの公式サイトをご覧ください。