勤怠管理アプリ「カンリル」が大規模なアップデートを実施した。2023年10月5日・6日の「デジタルの日」を記念して行われたこのアップデートでは、企業の多様化した働き方に対応するための新機能が追加された。「カンリル」は、これまでに増して中小企業にとって利便性の高い選択肢としてその存在感を強めている。
アップデートの背景と目的
近年、複数の事業を運営する企業が多くなり、従業員の勤怠管理に関するニーズが変化してきた。特に、複数の顧問先を担当する社会保険労務士や、複数の店舗を抱える企業では、アカウントの切り替えがスムーズに行えることが求められていた。加えて、打刻方法の簡便さが焦点となっており、このニーズに応える形でICカード打刻およびSlackとの連携打刻機能が新たに追加された。
新機能の紹介
1. 企業切り替え機能
これまでの「カンリル」は1企業専用だったが、今回のアップデートにより、複数の企業アカウントを簡単に切り替えられるようになった。この機能は、複数の事業や拠点を持つ企業にとっては大きな利便性をもたらすものであり、社労士にとっても顧客の勤怠データを容易に管理、確認することができる。画面のデザインは直感的で、誰でも簡単に扱える設計となっている。
2. ICカード打刻機能
新しく追加されたICカード打刻機能は、従業員が専用のICカードをリーダーにかざすだけで出退勤が記録されるというシンプルな仕組みである。スマートフォンやPCを操作する必要なく、ITに不慣れな従業員でも使用可能なため、運用負担が大きく軽減される。これにより、従来の紙やタイムカードでの管理を行っていた企業にとって、確実性の高い勤怠記録が実現された。
3. Slack打刻機能
多くの企業が導入しているコミュニケーションツール「Slack」上から簡単なコマンドで打刻ができる機能も登場した。この機能は、「/出勤」や「/退勤」といった入力で呼び出すことができ、わざわざ「カンリル」のアプリを開かずともいつでも打刻ができる。特にリモートワークやフレックス勤務が進む中、この連携は業務の流れを円滑にし、業務効率を上げる要素となるだろう。
コストパフォーマンスの優位性
「カンリル」は、従業員300名までの中小企業向けに業界最安水準の価格設定で提供されている。月額99円からのプランが用意されており、専用の端末を必要としないため、導入の障壁が低い。
株式会社アンドエーアイについて
「カンリル」を展開する株式会社アンドエーアイは、東京・大阪を拠点にモバイルアプリとAIサービスの開発を手掛けている。「徹底した相手視点の品質でファンを増やす」を理念に掲げ、AI技術を活用してユーザーにとって使いやすいサービス作りに挑戦している。基本理念に基づき、使いやすいアプリとサービスを提供することで、島のように取り残された企業がデジタル化の波に乗れるよう支援している。
今後の展望
「カンリル」は、今後も中小企業の勤怠管理を効率化するための革新を追求していく。新機能の追加と共に、多様化する働き方に向けたさらなるサービスの展開が期待される。企業の業務改善に寄与する「カンリル」の成長に今後も注目したい。