科学を通じて味わう料理の不思議
子供たちが科学の面白さを感じながら、料理の魅力を探求できるビジュアルブック『実験でわかる! おいしい料理大研究』が発表された。この本は、次世代の科学者や料理人を育てるための一冊だ。
おいしさの秘密を探る
本書では、食べ物がどのようにしておいしいと感じるのか、そして料理がどのように変化するのかを科学的な視点で解説している。イラストや写真、図解を用いることで、難しい内容でも子供たちが楽しく理解できるよう工夫されている。
毎日の料理を身近な実験に
子供たちが自宅のキッチンで手軽に試せるミニ実験を豊富に収録している。例えば、「鼻をつまんでグレープフルーツジュースとオレンジジュースを飲み比べる」実験や、「生卵とゆで卵を冷凍庫で凍らせる」実験など、身近な食材を使った疑問解決に挑戦。こうした体験を通じて、子供たちは科学的思考を養い、自分の感じたことを探求する力を育む。
新しい料理の技術に触れる
さらに、未来の料理として注目される「分子調理」や「3Dフードプリンター」などにも触れ、科学技術の進化がどのように食文化に影響を与えるのかを考えることができる。これにより、子供たちは新しい視点から食の楽しみを見出し、未来への好奇心を育むことが期待される。
楽しい実験料理メニュー
本書の最後の章には、実験料理メニューが紹介されている。温度によって色が変化するべっこうあめや、炭酸水を使って作るホットケーキなど、自由研究や自主学習にぴったりの内容に仕上がっている。楽しくておいしい料理に挑戦することで、科学の知識を実践につなげる切り口を提供。
子供の科学サイエンスブックスNEXTシリーズ
この本は、子供の科学サイエンスブックスNEXTシリーズの第17弾であり、今知りたい科学の話題や子供に人気のテーマを扱ったビジュアルブックの新作だ。各巻では動画コンテンツも収録しているため、視覚や聴覚での学びもサポートしている。
著者は、宮城大学の教授・石川伸一氏。彼は食品学、調理学、栄養学を専門とし、食に関するアートやサイエンス、デザイン、テクノロジーに興味を持つ著者だ。彼が手がけた数々の著作がその専門性を物語っている。
書籍概要
書籍の仕様はB5変判、全80ページで、定価は2,750円(税込)。2024年11月12日が発売日となっており、ISBNは978-4-416-52471-8。また、購入は誠文堂新光社の公式サイトで可能だ。
子供たちが科学への興味と料理の楽しさを同時に体験できるこのビジュアルブックは、未来の食と料理の可能性を広げる魅力的な一冊となること間違いなしだ。