リサイクルの新商品
2024-08-27 19:06:01

使用済み紙おむつをリサイクルした初のトイレットペーパー、鹿児島で発売

鹿児島県で世界初のトイレットペーパーが誕生



2023年8月、鹿児島県の大崎町と志布志市で、使用済み紙おむつをリサイクルしたパルプを使用したトイレットペーパー「志布志・大崎ロール」が販売を開始しました。この商品は、持続可能な社会を目指す取り組みの一環として開発されたもので、地域の資源を活用した新しい形のリサイクル品です。

取り組みの背景


このプロジェクトは、2018年に鹿児島県の地域自治体、有限会社そおリサイクルセンター、ユニ・チャーム株式会社の4者によって形成された協定からスタートしました。使用済み紙おむつの水平リサイクルに向けて、地域で試験的に分別収集を行い、2024年から正式に資源回収が開始される予定です。これまでに、2020年からの分別試験収集を経て、使用済みのおむつから取り出したパルプが新たな商品となり、市販されています。

ユニ・チャームは、パルプを使用した製品「マミーポコパンツ RefF」や「ライフリー RefF」なども展開しており、これにより持続可能な社会に貢献する取り組みを深化させています。

地域資源の有効活用


「志布志・大崎ロール」の製造を担当するポピー製紙株式会社は、回収した使用済み紙おむつに加え、古紙を配合することで、環境への配慮を徹底しています。商品のデザインも地域に密着したものであり、大崎町および志布志市の市町村章の色合いを取り入れたグラデーションが施されています。このように、地域資源を最大限に活用することで、「地産地消」の理念を体現しています。

環境への配慮と未来へ


2022年には、環境省からの補助を受けて、紙おむつ用の専用回収ボックスが設置され、モデル地域での活動が広まりつつあります。これは、紙おむつの収集率を向上させ、さらに循環型社会の実現に向けた重要な一歩となります。大崎町と志布志市では、一般廃棄物の中における紙おむつの割合が増加していることから、このプロジェクトは廃棄物処理の有効化につながると期待されています。

おわりに


新たな取り組みが実を結び、使用済み紙おむつを原料としたトイレットペーパーが登場することは、循環型経済の先駆けとして注目されています。今後、さらなるリサイクル技術の向上が期待される中、地域の皆さんとともに sustainableな未来を描く新しい試みが進んでいます。環境への配慮が求められる現代、このような動きは私たち全員にとって意味のある一歩となることでしょう。


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会社情報

会社名
.css-zir7v7{font-size:15px;font-weight:600;line-height:1.5;color:rgba(0, 0, 0, 0.7);}一般社団法人大崎町SDGs推進協議会
住所
鹿児島県曽於郡大崎町菱田1441ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅管理棟2F
電話番号
099-478-1487

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