法人会調査結果
2026-01-13 15:34:50

全国法人会の景況感調査結果が示す業界ごとの課題と展望

全国法人会の景況感調査結果が示す業界ごとの課題と展望



公益財団法人全国法人会総連合(全法連)が実施した景況感調査の結果が発表されました。今年12月に行われたこの調査は、全国約70万社からなる会員企業を対象にしており、1,762名の中小企業経営者からの回答を得ました。調査の目的は、業況についての把握と人手不足への取り組みを明らかにすることです。

調査結果によれば、全体的に業況は上向きの傾向を示していますが、業種ごとの格差が広がっています。特に建設業は33.8%と大きな増加を示し、前回の6月調査から7.3ポイントも上昇しました。また、卸売業・小売業も20.2%に達し、前回の調査と比較して回復傾向が見られます。

一方で、宿泊業や飲食サービス業は28.6%と持ち直したものの、製造業は19.7%で横ばいに留まり、運輸業は15.4%と低下傾向を続けています。この結果から、業界による明暗が浮き彫りになっており、特に人手不足が深刻な状況が続いています。

雇用状況に関しては、54.8%の企業が「人手不足」と回答しており、依然として高い水準が維持されています。そして、約8割の企業が「労働条件・待遇」の改善に取り組んでいることが分かりました。また、約5割の企業が「職場環境」の改善を試みており、自社の課題に向き合う姿勢が見て取れます。

さらに、マイナンバーカードの利用状況についても調査が行われ、交付枚数が1億枚を突破したことが明らかにされました。利用者の90%以上が保険証として活用しており、コンビニでの証明書取得や身分証明書としての役割も広がっています。しかし、使用していないまたは持っていないと回答した人が4人に1人おり、情報漏洩や盗難のリスク、メリットの実感が得られないと感じる人が多く存在することから、今後の普及には課題が残されています。

一橋大学大学院の安田行宏教授は、労働人口の減少が進む中で、マイナンバーカード活用の必要性を強調しています。単なる行政コスト削減策としてではなく、円滑な行政サービス提供を確保するためにも、着実なデジタル化が求められると警鐘を鳴らしました。

このような景況感調査の結果は、企業が直面する現実の課題を映し出すものであり、各業界における戦略的な対策が今後の経済を左右する重要な要素となるでしょう。企業は、雇用の質向上や業務プロセスの改善を継続的に進めていく必要があります。


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