大人のクリスマス願望を込めた壁画アート
2024年のクリスマスが近づく中、アートカンパニーの『OVER ALLs』が東京・青山の本社外壁に描いた壁画が話題を呼んでいます。描かれたのは、私たちが馴染み深い旧一万円札。サンタクロースにお願いしたいことを象徴的に表現するために選ばれたこのデザインには、特別な意味が込められています。
一万円札の選定理由
今年の出来事には、新札の発行がありました。福沢諭吉が渋沢栄一に変わったことで、私たちの記憶の中に深く刻まれたその思い出が薄れつつある中、OVER ALLsはあえて福沢諭吉を選択。40年間愛され続けたその顔に感謝を込める意図です。
また、社会情勢も影響しています。年末には、政界の話題として203万円の壁が浮上し、『今年の漢字』が「金」と発表されたこともあり、経済に対する関心が高まっています。これらの背景を踏まえ、クリスマスに大人たちが願う『お金』というテーマが壁画に落とし込まれたのです。
TOYO Mural Squareの役割
『トーキョーミューラルスクエア』は、OVER ALLs本社ビルの青山通りに面した壁に設置された壁画専用スペースです。この場所は、次世代のアートメディアとしての役割を持ち、毎月新たなトピックや人物をテーマにした壁画が描かれる予定です。まるでニューヨークのタイムズスクエアのように、通行人に新しいアートの楽しみを提供することを目的としています。
今後の予定
OVER ALLsは2025年1月8日に次の壁画を発表する予定です。その内容がどのようなメッセージを持つのか、多くの視線が集まりそうです。
代表・赤澤岳人氏の経歴
越後出身で1981年生まれの赤澤社長は、若い頃は『就職氷河期』のために苦労が多かったが、29歳で人材大手のパソナに就職し、仕事に取り組むことで自己表現の重要性に気づきました。彼の経験は、同世代の仲間たちとともに『夢』『希望』『浪漫』を取り戻す活動へと導くこととなり、現在のOVER ALLs設立へと繋がっています。
OVER ALLsのビジョン
同社は『ミューラルの力で、人々を表現者に変える』ことを目指し、全国各地でクリエイティブな作品を生み出しています。また、歴史や背景を徹底的に調査し、人々の想いや歴史を壁画として表現することで、社会に貢献することを使命としています。その活動は、メディアでも注目されており、様々な番組でも取り上げられています。
このように、OVER ALLsが描いた一万円札の壁画には、ただのアート以上の深い意味があります。2024年のクリスマスに向けて、この壁画がどのように人々の心に響いていくのか、ぜひ注目してみてください。