Gunosyが新たなIR支援プラットフォームを展開
株式会社Gunosyが、東京証券取引所の規定に基づく適時開示のための新たなプラットフォーム「IR Hub」を正式にリリースしました。この取り組みは、企業が2025年4月から求められる英文開示に円滑に対応できるよう設計されています。
IR Hubの特徴と背景
Gunosyは、生成AIを活用した事業開発を中期経営計画の一環として推進しており、その成果の一つとしてIR Hubを世に送り出しました。このプラットフォームの開発過程で蓄積されたノウハウや技術が、外部向けの製品化につながりました。IR Hubには、業界初の生成AI技術が活用されており、適時開示文書の作成、英文翻訳、事例検索の機能を備えています。
1. 開示文書作成の自動化
IR Hubの中でも特に注目すべき機能は、生成AIを使った開示文書作成の自動化です。これにより、企業は文書作成作業の効率化が実現し、IR業務の負担が軽減されます。これまで手間がかかっていた作業が簡便になり、より戦略的な活動に集中できるようになります。
2. 英文翻訳の簡易化
次に、IR Hubの最大の利点の一つに、高精度な英文翻訳機能があります。通常、適時開示文書を対象国の言語に翻訳する作業は煩雑ですが、このプラットフォームを使用することで、ワンクリックで即座に日本語から英文に翻訳可能です。これにより、国際的な投資家に対する情報提供が劇的に簡便化されます。
3. 適時開示事例の検索機能
Elsewhereでは、他社の適時開示文書を簡単に検索し、閲覧することが可能です。これにより、文書作成時の参考事例を容易に見つけられるため、開示基準の確認が簡単になります。業種別検索機能も備えられており、同業種企業の事例の探索がさらに効率的になっています。
導入効果と実績
既に複数の上場企業でIR Hubが導入され、IR業務の品質向上と工数削減が実感されています。IR担当者は、本来注力すべき投資家とのコミュニケーションに専念できる環境が整いつつあります。Gunosy自身も2025年1月からIR Hubを使用して日英同時開示を開始したことで、工数負担が最小限に抑えられ、スムーズな開示業務が実現されています。
セキュリティ対策にも配慮
IR業務には敏感な情報が取り扱われるため、IR Hubでは業界標準のセキュリティ対策が施されています。データは暗号化され、厳しいアクセス制御がかけられた国内データセンターで管理されており、安全性が確保されています。
Gunosyについて
Gunosyは「情報を世界中の人に最適に届ける」を企業理念にし、メディア事業やアドテク事業を展開しています。また、情報キュレーションアプリ「グノシー」などのサービスを提供し、ユーザーのニーズに応えています。今後もIR Hubの機能拡充を計画しており、企業のDX推進をサポートしていく方針です。
Gunosyの新しいIR Hubは、生成AIを駆使した革新的なプラットフォームとして、企業のIR業務を進化させ、情報開示の透明性を向上させる大きな一歩となるでしょう。