TSIが新たなECサイト戦略を打ち出す
株式会社TSI(以下「TSI」)は、ファッション業界において革新を追求し続ける大手アパレル企業です。TSIは、NANO universe(ナノ・ユニバース)やMARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)など、広範なブランドを展開している中核企業です。この度、同社の公式オンラインストア「mix.tokyo」にContentsquareのデジタル体験アナリティクス(Digital Experience Analytics、略称DXA)の導入を決定しました。これにより、デジタル上での顧客体験を一新し、新たな戦略の下で進化を図ろうとしています。
ECサイトの課題と新戦略
TSIは、従来のブランドごとの個性を重視した販売方法から脱却し、ブランドモール型のECサイト「mix.tokyo」にそれらを統合しました。この新しいアプローチにより、従来の個別ブランド体験と、今後提供予定の横断的な購買体験を融合させることが求められています。しかし、リニューアル後のサイトには未だにUIが最適化されていない部分があり、その改善は急務となっています。
「ユーザーがどのようにサイトを利用しているか」を可視化することが、TSIの優先課題となっています。多様な改善案が挙がる中で、実際のデータに基づいた判断が必要とされています。そのため、Contentsquareの導入を決定しました。このプラットフォームは、ユーザーの行動解析をリアルタイムで分析し、従来は見過ごされていた顧客のニーズや問題点を視覚化することで、より良い顧客体験を提供する手助けとなります。
デジタル専門チームの役割
今回のプロジェクトにおいて、TSIのデジタル専門チームは、ミックスドットトウキョウを活用した売場作りに注力し、最新のテクノロジーを駆使して顧客ニーズに即した買い物体験を創出することを目指しています。TSIの岸武洋氏は「この経験を通じて、ユーザービリティ向上に貢献し、お客様の期待に応えるための判断をデータに基づいて行える」とコメントしています。
Contentsquareの利点
Contentsquareは、データをもとに顧客体験を分析し、改善機会を見出すことができる強力なツールです。これまで見えなかったユーザーの行動や、ECサイト上での顧客の購買意欲を探る手助けができるため、より精度の高い戦略を立てることが可能です。このように、TSIはデジタル領域においても「本業は洋服屋」である意識を持ち、お客様に求められる体験を提供すべく邁進しています。
TSIとContentsquareの協力によるこのプロジェクトは、同社のECサイトを刷新し、消費者との接点をより強化する重要なステップとなります。今後、より多くのファッションブランドがデジタルシフトを進める中、TSIが示す変革のモデルケースとしての位置付けが期待されています。
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