カシオ、Adobe Journey Optimizerを導入し驚異の成果を達成

カシオが実現したユニークな顧客体験



2018年からアドビの様々なデジタルソリューションを導入してきたカシオ計算機株式会社が、国内初となる「Adobe Journey Optimizer」の導入を果たしました。この新たなマーケティングツールを用いることで、顧客体験の向上と売上の拡大に大きな成果をあげたことが発表されました。

「Adobe Journey Optimizer」の効果


導入からわずか2か月余りで、カシオはECサイトで販売する腕時計の在庫状況をリアルタイムで反映したマーケティング施策を展開。これにより、世界15か国で100施策以上を実施し、顧客にパーソナライズされた体験を提供しました。また、メールマーケティング経由のコンバージョン数は前年比137%の伸びを見せ、D2C事業での年間売上は2020年比で205%の成長を達成しました。

この革新的なツールは、購入者に対して即時に割引クーポンを送信したり、カートに商品を入れながら購入を完了しなかった顧客に対して購入手続きを促すメッセージを送信したりすることが可能で、顧客の動きに合わせた迅速なアプローチが実現しています。メールの開封率は35.8%、CTR(クリックスルーレート)は24%も上昇し、メールからの購買率も64%向上するなど、データからみてもその効果は明らかです。

製品展開の変革


カシオは計算機や時計、電卓、電子辞書、電子楽器といった多岐にわたる製品を展開していますが、これまでのマーケティングオートメーションでは顧客層の多様化に対応しきれない部分がありました。この課題に対し、Adobe Journey Optimizerの導入がカシオに新たな風を吹き込んだ形となります。

カシオ計算機のデジタルイノベーション本部マーティングテクノロジー統轄部長、齋藤隆行氏は「Adobe Journey Optimizerを導入したことで、適切な情報を適切なタイミングでお客様に提供するOne to One マーケティングが効率良く行えるようになりました」と、この取り組みへの期待を語っています。

グローバル展開による効果


カシオの拠点が世界中に広がっているため、Adobeのプラットフォームがグローバルに共通して使用されている点も、導入の大きな決め手となりました。アドビ株式会社の松山敏夫氏も、この成功を喜ぶ声を上げており、カシオが世界中のお客様に効果的な体験を提供できるよう支援する意欲を示しています。

今後の展開


Adobe Journey Optimizerは、CDP(Customer Data Platform)であるAdobe Experience Platformと連携し、顧客エンゲージメントを効率的に行うデジタルマーケティングソリューションです。AIや機械学習が活用され、リアルタイムの顧客インサイトを元にしたパーソナライズを実現します。

今後、カシオはこの新しいツールを活用し、さらにお客様に喜ばれる施策を展開していく計画であることを明言しています。顧客との関係を深めていく中で、デジタル施策の重要性は今後ますます高まっていくことでしょう。

以上のことからも、カシオのAdobe Journey Optimizerの導入が業界内で注目される理由が十分に理解できるでしょう。

会社情報

会社名
アドビ株式会社
住所
大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー19F
電話番号
03-5740-2622

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