植物と人間の新たな関係性への挑戦
パソナ日本総務部とトヨタ自動車未来創生センター、そして豊田中央研究所が共同で行った研究が、このたび国際的学術雑誌「Building and Environment」に掲載されました。この研究のタイトルは「Subjective mapping of indoor plants based on leaf shape measurements to select suitable plants for indoor landscapes」。主に観葉植物40種を対象に、その葉の物理的形状を測定し、人が持つ主観的な印象をもとに植物マップを作成しました。
共同研究の背景
この共同研究は2019年5月にスタートしました。パソナはウェルビーイングな空間作りを目指し、植物と共生するデザイン、つまりバイオフィリックデザインに注力しています。このデザインは、環境に植物や自然の要素を取り入れることで、人間にとって身体的、精神的健康に寄与することを目的としています。研究チームは、科学的な視点から植物と人間の相互作用を解明し、さらに昨年には植物の葉の形状に基づく分類システムの特許も取得しています。
発表された研究の意義
今回の論文には、リラックス感を与える植物に特に小さな葉を持つ種類が含まれていることが示されています。専門家と一般の参加者を対象にしたアンケートを通してもこの傾向が確認されており、植物の選び方における新しい知見が得られました。この研究は、ウィルネスを促進するための植物選定に関する重要な情報を提供するものといえるでしょう。
学術雑誌への掲載
「Building and Environment」は建築環境工学の分野で高く評価されている学術誌であり、独自の研究論文や広範なレビューを掲載しています。厳格な検証を経た成果のみが認められるこの場で研究が発表できたことは、パソナやトヨタの努力が世界的に認知されたことを示しています。今後もこのような研究活動を続け、ウェルビーイングな社会の構築を目指していくことが期待されます。
バイオフィリックデザインの実践
パソナは、ワークプレースをライトプレースへと進化させる「バイオフィリア」理論を実践しています。科学的なエビデンスを根拠に、植物や自然音などを取り入れたデザインが、企業とその従業員の幸福を促進しています。
詳細な情報については、
パソナ日本総務部公式サイトをご覧ください。彼らの取り組みは、持続可能な日本の未来への大きな一歩となるでしょう。