仙台市が発表したスタートアップ支援プログラムSTEPの詳細と新たな可能性

仙台市が新たに始めたスタートアップ支援プログラム「STEP」

仙台市は、今後グローバルに活躍するスタートアップを生み出すべく、海外進出を目指す企業を支援するプログラム「仙台・東北エクスパンションプログラム（略称STEP）」を発表しました。このプログラムは、革新的なアイデアや技術を持つ企業に対し、東南アジアでの事業展開を加速させることを目的としています。

仙台グローバルスタートアップ・ハブの設立

令和7年8月23日、仙台市は「仙台グローバルスタートアップ・ハブ」を設立しました。これは、仙台・東北地域から世界に向けたスタートアップの輩出を目指し、ビジネス立ち上げから成長までの支援を集中して行う機能を持っています。このハブは、国内外の様々なステークホルダーと連携しており、特に海外展開に必要なノウハウやネットワークを整えています。

採択者決定とプログラム内容

今年度のプログラムには、2つのコースが設置され、合計15社が採択されました。まず、事業立ち上げ期のスタートアップを対象とした「STEP for SEEDコース」では以下の7社が採択されています。

- ファイトケミカルプロダクツ株式会社
- CaptureSmith株式会社
- QueeenB Cell Materials
- NanoFrontier株式会社
- 株式会社bionto
- イームズロボティクス株式会社

このコースでは、シンガポールを起点にして、東南アジア市場での事業仮説の検証を支援します。具体的には、渡航前の研修から製品の適応検証、また、現地のスタートアップや政府機関とのネットワーキング機会まで、多岐にわたるサポートが提供されます。

次に、成長期のスタートアップ向け「STEP for GROWTHコース」では、以下の8社が選ばれました。

- アイラト株式会社
- amu株式会社
- アルファテック株式会社
- ストーリーライン株式会社
- 3D Architech合同会社
- タグル株式会社
- 炎重工株式会社
- 株式会社メタジェン

こちらのコースは、特に海外販路獲得を支援することに重点が置かれています。MOUの締結や共同研究を実施するなど、実践的な成果につながる活動を通じて、将来の成長を見据えた支援を行います。

今後の展望と成果発表会

プログラムを通じて、参加企業はグローバル市場で必要な知識とネットワークを習得し、海外で成功するための基盤を築いていくことが期待されます。また、今年度末には採択者による成果発表会も予定されており、その結果に多くの人々が注目しています。

仙台市が進めるこの取り組みは、地域のみならず、全国的にもスタートアップ文化のさらなる発展を促す重要な役割を果たすことでしょう。新しいビジネスのアイデアや技術がグローバルに評価される日が来ることを楽しみにしています。