小松市が渋谷・新宿でのモビリティ広告を開始
石川県小松市は、2025年12月7日から東京都内の渋谷と新宿で、地方自治体として初めての「モビリティ広告」を用いたシティプロモーションを実施することを発表しました。この広告施策は、ohpner株式会社が提供する大型ポスターラッピングトラックを利用し、視覚的かつ聴覚的に地域の魅力を発信するものです。
背景と目的
最近のデジタルメディアの発展により、特に地方都市のプロモーションは大きな課題を抱えています。地元の魅力を東京のような大都市に届けたいというニーズが高まる一方で、従来のオンライン広告では届かない層が存在します。そこで、小松市はこの新しいアプローチを用いることで、未認知層にアプローチし、観光誘致やふるさと納税などの場面での効果を期待しています。
モビリティ広告の展開
小松市が選んだモビリティ広告は、音声と大型ビジュアルを組み合わせた広告手法です。渋谷や新宿には多くの若者や観光客が集まるため、広告の効果が高いとされています。走行期間は約1ヶ月間で、具体的には12月7日から2026年1月5日までの間、両エリアを周回します。計30日間、昼間の人流が多い時間帯にトラックを走行させる計画です。
プロモーション詳細
1.
渋谷エリア(12月7日~12月21日): 宮下公園や渋谷スクランブル交差点を中心に
2.
新宿エリア(12月22日~1月5日): 歌舞伎町や新宿駅周辺を回遊
また、SNSキャンペーンも実施し、特に小松市公式Instagram「こまバズ」と連携した「フォロー&いいね」キャンペーンを行います。このキャンペーンでは、走行するトラックや現地の様子を発信し、オフラインとオンラインの相乗効果を狙います。
抽選で当選者には、小松市のマスコット「カブッキー」とサンリオの「ポムポムプリン」がコラボしたオリジナルのノベルティタオルがプレゼントされる構成です。
小松市について
小松市は、石川県の南加賀地域に位置し、伝統的な文化と活気ある産業が共存する街です。2024年には北陸新幹線が開業し、東京からのアクセスが大幅に向上する見込みです。観光や地域の魅力を強化するために、今回の取り組みが行われています。
おわりに
この施策を進める小松市長の宮橋勝栄氏は、「待っているだけでは届かない方々に向けて、積極的に魅力を発信していきたい」と意気込みを語っています。また、ohpner株式会社の土井健代表取締役も、モビリティ広告が持つ強いインパクトに期待を寄せています。地方創生の新たな試みが、果たしてどのような結果を生むのか、今後の展開に注目です。