俳優でありアーティストの城田優が、芸能生活25周年を祝う記念コンサート「城田優 25th Anniversary Orchestra Concert 〜featuring Naoya Iwaki」を10月7日に東京で行いました。公演に先立ち開かれた囲み取材では、コンサートへの思いを語り、新曲「夢の種〜I'll be by your side」についても触れました。
デビュー以来、テレビや映画、ミュージカル舞台で多彩な役を演じてきた城田は、ここ数年では演出にも挑戦し「TOKYO」やシンガポール公演でも注目を集めています。コンサートは、城田にとって初めてのフルオーケストラでの挑戦となり、彼は「サントリーホールという特別な場所で、素晴らしい演奏家の皆様と共演できることが、何よりも嬉しい」と語りました。また、「デビュー当時から応援してくれたファンへの感謝の気持ちを、音楽を通して表現できればと思っています」とも述べました。
新曲「夢の種」は、ピアニスト宮本貴奈との共作で、久しぶりの音楽活動に期待を持って挑んでいる様子が伝わります。「自分の声で届けることで、シンガーソングライターとしての夢を叶えていきたい」と、彼の目は新たな目標への希望に輝いていました。
コンサートは「らいおんハート」(SMAP)からスタートし、観客を引き込む演出が続きました。特に印象的だったのは、城田自身の25年前の歌声を使ったイントロの演出で、観客も共にこの特別な瞬間を楽しむことができました。その後は、コロナの影響で開催できなかったコンサートでの楽曲や、尾崎豊の「I Love You」なども披露され、城田の情感あふれる歌声がオーケストラと見事に調和しました。
このコンサートは2部構成で、昼公演の終わりには、城田の甥っ子がサプライズ登場。彼の日頃の努力を称え、バラの花束を手にする姿が会場を和ませ、観客の笑顔を引き出していました。
特別ゲストとして花總まりが登場し、ミュージカル『エリザベート』の楽曲をデュエットで披露。これが初の試みとなったこのデュエットでは、城田が「エリザベート以外の感覚で歌うことができ、感情が強く伝わった」との具体的な感想を漏らしました。実際、その歌声はまさに魂を揺さぶるもので、多くの観客が心を打たれる瞬間となりました。
花總との共演の後は、城田のオリジナル楽曲が続き、観客は多彩な音楽に酔いしれました。そしてアンコールでは、再度花總がステージに戻り、「Amazing Grace」を熱唱。夜公演では観客が携帯のライトをともして、幻想的な雰囲気を一緒に創り上げました。その光景を見た城田は思わず感動の声を漏らしていました。
最後のカーテンコールでは、新曲「夢の種〜I'll be by your side」も披露され、観客に語りかけるような歌声が印象的でした。この楽曲は、PEANUTSコミック70周年を祝うイベントを通じて生まれたもので、城田と宮本貴奈の共同制作によって完成した彼の期待の一作です。多彩なジャンルの楽曲に挑戦し、観客を魅了する城田の姿がここにありました。
次回の公演は、10月30日(水)に大阪・フェスティバルホールで予定されています。音楽イベントとしての魅力が詰まったこの公演を見逃す手はありません!