大阪・関西万博における新しいイマーシブ体験
2025年4月から10月まで開催される大阪・関西万博。ここで体験することができる「いのちめぐる冒険」というパビリオンは、著名なアニメーション監督の河森正治氏のプロデュースにより、SoVeC株式会社とソニーPCL株式会社の最先端技術が融合した驚異的なイマーシブ体験を提供します。彼らが手掛けるこのパビリオンでは、立体音響と床型ハプティクスを駆使した新しい感覚の展示が行われます。
超時空シアター『499秒 わたしの合体』の魅力
この超時空シアターでは、来場者30名がカメラ付きVRゴーグルを装着し、現実と仮想空間を行き来しながら宇宙スケールの食物連鎖を体験できる特別な空間が展開されます。河森氏が手掛ける映像と、最新の音響技術が一体となり、新たに開発されたXR(クロスリアリティ)技術によって、まるでその場にいるかのような臨場感を実現しています。音はVRゴーグルからのクリアな立体音響と、会場のスピーカーからの音が見事に組み合わさり、観客は全身でその感覚を味わうことができます。
音のXR体験
SoVeCの「音のXR体験」技術により、設置されたマルチスピーカーによるスケールの大きな立体音響空間を構築。大海原や大地の音響が会場内のスピーカーから表現され、細やかな声や小動物の音はVRゴーグルのスピーカーから立体的に届けられます。このように、観客は主観的かつ客観的な時空間を行き来する新たな体験を楽しむことができます。
『ANIMA!』での全身の音楽体験
もう一つの体験が『ANIMA!』です。この展示は、映像、音楽、振動がシンクロし、観客が全身で「いのち」を感じることができるミュージカル体験です。音楽プロデューサーの菅野よう子氏が創り出した音世界と、SoVeCの立体音響技術、ソニーPCLの床型ハプティクス「Active Slate」が組み合わさり、観客は全方位から包み込まれるような新たな感覚を楽しむことができます。
技術の融合とインタラクティブ体験
この『ANIMA!』の中では、体験者の歩行に合わせた振動フィードバックも実現されています。空間内に設置された200以上の振動装置が観客の動きにリアルタイムで反応し、音と振動のシンクロによる独特な体験を提供します。このように、音響と振動が一体化した体験は、日本の技術の高さを示すものとなります。
コラボレーションの成果
これらのイマーシブ体験は、単なる技術の集大成ではなく、河森正治氏のビジョン、菅野よう子氏の音楽、SoVeCとソニーPCLの革新が融合した結果生まれたものです。これにより、今までにない体験が創出され、来場者はただの観客ではなく、物語の一部として参加することができます。
未来の展望
大阪・関西万博は、ただの展示会ではなく、観客自身が体験し、感じることができる新たな形のエンターテインメントの提供を目指しています。これにより、訪れる人々にとって忘れがたい思い出となることでしょう。この機会にぜひ、最先端技術が生み出す音の魔法を体験してください。