障がい者クリエイターによるクリスマスプレゼント企画
神奈川県横浜市に拠点を置く一般社団法人自立支援推進センターが、この冬特別な試みを開始しました。精神・発達障がい者が主体となって運営するプロジェクションマッピング制作スタジオ「ピュアルト エンターテイメント アカデミー」による、障がい児童を対象とした人形劇とプロジェクションマッピングのコラボレーションです。
新たなエンターテイメントの提供
このプロジェクトは、2020年12月から神奈川県内の複数の放課後等デイサービスにて行われるクリスマスイベントにおいて実施されます。ボランティアとして参加する「ピュアルト」のクリエイターたちによる『ボーダレス・デジタル・アート』をテーマに、人形劇とプロジェクションマッピングを融合させ、障がい児への心温まるプレゼントを届けるという試みです。
結果を見据えた新しい試み
従来の人形劇は、見ている子どもたちにとっては時に単調に映り、途中で飽きてしまうこともあります。そこで、『ボーダレス・デジタル・アート』では、作品の背景にプロジェクションマッピングを配置し、子どもたちの興味を引き続ける工夫がなされています。これは、発達障がいを持つ子どもたちの脳に刺激を与え、最後まで楽しむことができる演出を目指したものです。
ピュアルト エンターテイメント アカデミーとは?
「ピュアルト エンターテイメント アカデミー」は、その名の通り、ハンディキャップをもつクリエイターたちによって運営されています。彼らは発達障がいやその他の精神的なハンディキャップを抱えながらも、その豊かな発想力と独自の視点を活かして、プロジェクションマッピングの制作に携わっています。アートとしての側面を持つプロジェクションマッピングは、彼らにとって自らの才能を最大限引き出す環境でもあります。
社会的価値の創出
「ピュアルト」は、非営利法人として、クリエイターたちに直接的に利益を還元する体制を整えています。そのため、得られた利益はクリエイターたちの給与として還元され、彼らの生活を支える仕組みになっています。このような取り組みは、単なるビジネスにとどまらず、社会貢献の側面も強調されています。
クリスマスイベントの詳細
人形劇×プロジェクションマッピングのショーは、2020年12月27日、横浜クルーズ・クルーズで予定されています。プログラムでは、人気のある「桃太郎」を題材にした演目が用意されています。特に、新型コロナウイルス感染症への配慮から、事前申し込みが必要であることが強調されています。
お申し込み
取材などの申し込みは、メールで行うことができ、事前に申請することで情報確認や許可がスムーズに進むようになっています。取材希望者には注意が必要です。
ボーダレス・アートの理念
このプロジェクトに込められた「ボーダレス・アート」という理念は、障がいの有無、人種、性別などのさまざまな境界を越えて、人がそのままで素晴らしい存在であることを理解し、受け入れようという意図があります。これに賛同するプロの技術者やクリエイターたちが協力し、支援の輪を広げております。
「ピュアルト」の理念や活動は、個々人の能力を発見し、発信するプラットフォームを提供できることを目指しています。私たちは、存在の美しさを世に伝え、その人の良いところを見つけていくことの重要性を信じています。これにより、自己肯定感が高まり、より良い社会の実現へとつなげていきたいと考えています。