教育現場に革新をもたらす「tetoru」の集金機能
Classi株式会社が提供する「tetoru」は、学校向けの保護者連絡サービスとして、2025年4月から新たに集金機能を追加します。この機能の導入により、学校現場の集金業務の負担が軽減され、保護者との円滑なコミュニケーションが実現されることが期待されています。
集金機能導入の背景
2019年、中央教育審議会の答申では、「学校徴収金の徴収や管理」は学校以外が担当すべき業務であり、教育委員会への業務移管が提案されました。しかしClassiは、単なる業務の移転によって教職員の負担を減らすのではなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて根本的な業務負担の解消を目指しています。これにより、学校現場の包括的な整備が進むと認識しています。
新たに追加される集金機能は、教材費や修学旅行費などの徴収に対応したもので、文科省が地方公共団体に求める徴収・管理業務を支援し、「令和の日本型学校教育」の実現に寄与します。
現在の学校が抱える課題
学校現場では、教材費やPTA会費、修学旅行費の徴収に多くの時間と労力がかかっています。従来の方法では、以下のような課題が挙げられます。
1. 口座管理のおける負担とミスのリスク
2. 未納者への対応に関する問題
3. 集金業務担当者の負担が偏り、属人的になっている
4. 紙や封筒を利用した従来の方法で、データ管理が難しく、コストがかかる
tetoru集金機能の利点
これらの課題に応えるため、以下の機能がtetoruに新たに加わります。
1.
スムーズな集金プロセス:口座振替手続きがWeb上で行えるよう簡素化され、引き落としでの集金処理が可能に。
2.
未納者への自動通知:未納者に自動で通知を行うことで、教職員への心理的負担を軽減し、迅速な対応が可能に。
3.
データ管理の効率化:集金状況をデータで管理しやすく、集計や報告が容易になります。
4.
保護者とのコミュニケーションの強化:tetoruアプリを通じて、保護者への集金情報を円滑に送信可能。
2025年2月からは、保護者のWeb口座振替登録サービスも始まり、学校現場でのプロセスをさらにスムーズにします。
全国の金融機関に対応
tetoruの集金機能は、ほぼすべての金融機関に対応しており、保護者は普段使用している銀行口座をそのまま使えます。
これにより、指定金融機関に新たに口座を開設したり、送金手続きの負担が減少し、入金漏れのリスクも軽減されます。引き落とし前に通知も届くため、集金に関するストレスが大幅に減少します。
また、普段なら有償で提供される「個別連絡」オプションも、集金機能利用時は無償で提供されます。
tetoruとは?
tetoruは、子どもと保護者をつなぐコミュニケーションツールとして、2022年4月にリリースされました。すでに全国の小中学校の約1割にあたる5,000校に導入され、登録者数は170万人を超えています。学校現場の業務効率化と教育の質向上を目指し、教育委員会から保護者への一斉連絡機能を含む有償オプションも提供しています。
Classi株式会社について
Classiは、ベネッセグループの一員として、「子どもたちの無限の可能性を引き出し、学びの形を進化させる」というミッションを掲げています。学校とテクノロジーを融合させた「SchoolTech」を進め、今後も教職員と共に、生徒一人ひとりが主体的に学ぶ姿勢を育成するための支援を続けます。
この新しい集金機能が学校現場にどのように影響を与えるか、今後の展開に注目です。