三菱総合研究所の社会課題意識調査結果
株式会社三菱総合研究所(MRI)が運営する「未来共創イニシアティブ」は、社会課題に対する意識調査を実施しました。調査は、イノベーションを通じて解決が期待される30のテーマに焦点を当て、各テーマの認知度と重視度を評価しました。調査結果(速報)の詳細と、その意義について掘り下げていきます。
調査実施の背景
MRIでは、「持続可能な社会の実現」を目指し、未来を共創するためのコミュニティを運営しています。その一環として、毎年、社会課題をテーマにしたリストを公開。このリストの内容をもとに、社会課題への関心と理解を深めるための調査が行われています。2025年改訂版では、ビジネスの視点から解決可能な課題を選定し、問題を解決する糸口を示すことに焦点を当てています。
調査結果の概要
調査結果からは、各テーマへの認知度の平均が53%、重視度の平均が74%であることが明らかになりました。この結果からは、身近な課題に対する意識の高さが確認される一方で、特定のテーマに関しては認知度や重視度に差があることも示されています。
各領域別の傾向
- - エネルギー・環境領域では、多くのテーマが認知度50%前後である一方、「使える資源が捨てられている」というテーマは61%の認知度を記録し、さらに重視度も81%と高い結果となりました。
- - 食農領域においては、一部テーマが特に低い認知度を示す一方、重視度は依然として高いという結果に。これに対して、モビリティ領域では、「物流の人手不足」といった緊急性の高い課題が高く評価されています。
年代別の分析
注目すべきは、年代ごとの意識の違いです。特に20代はほぼ全てのテーマにおいて認知度、重視度ともに平均を下回る結果が出ました。若い世代の意識は、全体的に低調ですが、未来志向が強い若者は認知度も高い傾向にあり、潜在的な可能性が見えてきます。
今後の方向性
調査から浮かび上がったのは、身近な社会課題への関心の高さと、未来を見据えたテーマへの意識の低さです。特にDE&Iやキャリア形成といったバックキャスト的な視点を持つ課題への認識は乏しいことが分かりました。未来社会に向けた教育や体験の機会を創出することが、今後の課題解決に向けて重要な要素として浮上しています。
まとめ
三菱総合研究所の調査結果は、社会課題に対する認知度と重視度のバランスを知る手がかりとなるとともに、今後の啓発活動や政策形成にも大きな影響を与える可能性があります。この結果を踏まえ、社会全体で課題解決に取り組むための意識を高めていく必要があると感じさせる調査となりました。
今後、MRIは引き続き社会課題に対する関心を高めるための活動を続け、詳細な分析を進めていく予定です。