青森県むつ市において、新しい児童福祉施設が完成しました。この施設は、CLT(Cross Laminated Timber)パネル工法によって建設され、本州最北端の物件として注目されています。
概要
この施設は、障がいを持つ子どもたちとその保護者を対象にした障害児障害者通所施設であり、木の温もりを感じられる空間を実現しています。室内にはCLTパネルができる限り現し仕上げで使用されており、安心して過ごすことができる場所となっています。
地域は2011年の東日本大震災を経験しており、耐震性の重要性が高いことから、特に設計には注意が払われました。採用された「LC-core構法」は、高い耐震性を誇り、災害時には地域の防災拠点としての機能も果たすことを目指しています。
CLTパネル工法とLC-core構法
CLTパネル工法は、木材を交互に重ね合わせることで強度を高め、持続可能な建設を可能にします。LC-core構法は、日本CLT技術研究所が整備したもので、自由な間取りを実現しつつも、強固な耐震性を兼ね備えています。この技術により、本施設は災害にも強い設計となっています。
完成見学会の開催
本施設の完成を記念して、見学会が開催されます。詳細は以下の通りです。
- - 日程: 2025年7月25日(金)・7月26日(土)
- - 時間: 一部(11:00〜12:00)、二部(14:00〜15:00)
- - 場所: 青森県むつ市南椛山22
- - 参加費: 無料
- - 申込み方法: 完全予約制(お申し込みフォームより予約)
観覧ご希望の方は、八戸住宅工房株式会社(0178-28-8222)までお問い合わせください。
ライブ配信での建設の様子
さらに、本施設の建設過程を2025年2月にはYouTubeでライブ配信し、1,121回の視聴を記録しました。これにより、SNSを活用した情報発信がCLTの普及に寄与することが明らかになりました。
施設情報
- - 工事名称: ぽこ・あ・ぽこ新築工事
- - 工事場所: 青森県むつ市大字田名部字南椛山22
- - 用途: 児童福祉施設
- - 構造: 木造(CLT パネル工法:LC-core構法)
- - 階数: 2階建て
- - 敷地面積: 1143.90 m²
- - 建築面積: 193.90 m²
- - 延床面積: 357.72 m²
- - 使用CLT量: 69.444 m³
これらの情報は、一般社団法人ぽこ・あ・ぽこと八戸住宅工房株式会社の協力で実現したプロジェクトです。地域に優しい、そして持続可能な福祉施設が皆様のご来場をお待ちしています。