大河ドラマで再発見！源氏物語と能楽の魅力を体感しよう

静岡県の文化を感じる特別なイベント、能楽入門公演が、グランシップにて2024年9月14日（土）に開催されます。今回の公演では、徳川家康に愛された能楽の美しい舞と、源氏物語の優雅な世界観を融合させてお届けし、初めての方にも理解しやすい内容となっています。
公演は大きく分けて二部構成となっており、第一部ではまず観世流能楽の教室で学んだお稽古生たちの発表からスタートします。小学生から大学生までの19名がそれぞれの仕舞を披露し、特に「羽衣」では静岡市の三保という美しい景色が舞台になった能楽の一幕を楽しむことができます。また、能楽師の山階彌右衛門による解説も行われ、ユネスコ無形文化遺産としての能楽の魅力や、後半で上演される「葵上」のあらすじや登場人物についての説明があり、観客は奥深いストーリーを知ることができます。

続いて、第二部ではダイジェスト能「葵上」の上演が行われます。この作品は、光源氏の正妻・葵上が物の怪に悩まされる物語を描き、深い愛憎劇が展開されます。葵上は、物の怪の正体を知るために占いを行いますが、そこに六条御息所の生霊が現れます。御息所は源氏の寵愛を失ったことに対する恨みを語り、その幽霊は葵上を苦しめようとします。能楽の様式で本格的に再現されるこの物語は、観客を物語の奥深さに引き込むことでしょう。
さらに、会場では「能面展示」「能装束展示」「源氏物語についてのパネル展示」が行われ、観客は視覚的にも楽しむことができます。そして、公演当日に着物で来場する方には特別に観世能楽堂オリジナルグッズがプレゼントされるという嬉しい特典もあります。
そのほか、SBSラジオとのコラボ企画「DJ Roniと行く！はじめての伝統芸能」も注目の企画です。DJ Roniさんと共に能楽に初めて挑戦することができるこの企画では、ミニトークで能楽師の方との貴重な対話も楽しむことができ、参加者にはまたとない体験が待っています。
今回の能楽入門公演は、能楽を始めて学ぶ方々や源氏物語に興味がある方にとって、貴重な機会となっています。静岡県の文化財団が手がけるこのイベントは、観客を温かく迎え入れ、伝統芸能の素晴らしさを感じていただける内容です。チケットは一般2,000円、こども・学生は1,000円となっており、未就学児の入場は不可です。公演が開催されるグランシップの公式サイトから事前にチケットをチェックして、ぜひこの特別な機会に参加してみてはいかがでしょうか。