株式会社Genonがオーストラリアで探るオンライン診療の未来
大阪市を拠点とする株式会社Genonは、最近オーストラリアで行われたGlobal Navigatorプログラムに参加しました。これは、同社の皮フ科専門オンライン診療サービス「ヒフメド」を国際的に展開するための一歩であり、現地の医療機関との連携を深める貴重な機会となりました。具体的には、現地の病院や大学、研究施設を訪れ、オーストラリアにおける医療のニーズと課題を直接確認することができました。
この訪問を通じて、Genonの代表取締役社長、高原千晶氏は、オーストラリアの皮膚科医療サービス「Virtual Dermatology」のCOOであるFrancis医師との初の会談を行い、新たな事業展開に向けた重要なステップを踏み出しました。特にオーストラリアはオゾン層の影響で皮膚癌患者が多数存在し、専門医は常に忙しく、皮膚科専門医にアクセスするためには長い待ち時間が発生しています。これが、オンライン診療サービスに対する需要を高める要因となっています。
ヒフメドとその特長
株式会社Genonが提供する「ヒフメド」は、オンラインでの皮フ科診療を実現する新しいアプローチです。特に、卒炎を目指す患者のために10分間しっかりと診察することを重視しており、従来の3分診療の限界を打破することを目指しています。ヒフメドの開発者の一人、高砂好共同代表は、皮膚に敏感な患者たちのニーズに応え、最適な治療法を見つけるサポートを行っています。
オーストラリアの医療現場での合意形成
訪問の中で、Francis医師との話し合いでは、ヒフメドのPHR(Personal Health Record)システムが、現地医療のさまざまな課題を解決する手段となる可能性が示されました。オーストラリアでは患者情報の収集が困難という問題がありますが、ヒフメドのシステムを導入することにより、患者データを効率的に管理し、質の高い診療を実現する道が開けるかもしれません。
また、美容医療分野への展開も視野に入れており、美と皮膚健康に特化したオンラインサービス「CosMe」との提携も進められています。この提携により、オンライン診療と美容分野が融合し、より多くのユーザーに新たな価値を提供できる可能性があります。
さらなる展望と他国展開への期待
今回の訪問を通じて得た知見とつながりを基に、株式会社Genonはオーストラリア市場への参入を進める意向を示しています。また、将来的にはアメリカやヨーロッパなどの国々への展開も見据えています。国によって異なる医療のニーズに応え、個別化された医療サービスを提供することが、今後のビジネスの大きな柱となることでしょう。
会社情報
株式会社Genonが描く未来に期待が寄せられています。オーストラリアでの取り組みが、今後の皮フ科オンライン診療の発展に寄与することを願っています。