2026年6月11日、岡山県鏡野町にて、生成AI「QommonsAI」の導入に関する研修が行われました。この研修は、Polimill株式会社によって実施され、自治体職員を対象にした初級編の内容となっています。参加者は午前12名、午後14名の計26名で構成され、高い参加意欲を持って研修に臨みました。
研修の特徴の一つとして、参加者のスキルや経験の差を考慮した内容が挙げられます。昨年からQommonsAIを導入している職員の中には、利用経験が豊富な人もいれば、基礎を再学習したい人もいて、参加者間での習熟度に差がありました。そのため、初心者にも分かりやすいように基礎から丁寧に解説されました。
多くの職員が週に1回以上QommonsAIを利用しており、数名はほぼ毎日活用しています。しかし、それにもかかわらず、具体的な業務活用方法に疑問を持っている職員も少なくありませんでした。研修を通じて、ユースケースを組み込んだ具体例を交えて説明することで、業務におけるAI活用のイメージが明確になったとの声が寄せられました。
さらに、研修では情報の取り扱いに関するモラルについても重要な要素として説明が行われ、特に「生成AIを個人的に使用している職員にも受講を勧めたい」という意見もありました。このように、研修は参加者の意識を変える機会となったようです。
研修後の相談会では、各課の職員が自発的に集まり、生成した画像を町としてどのように安全に活用するかを真剣に話し合う場面が見受けられました。職員一人一人が「QommonsAIを活用して業務を効率化したい」という強い意識を持ち、ただの興味ではなく実務改善へとつなげていこうとしている様子が印象的でした。こうした熱意を組織全体に広めていくためには、各課において活用を促進する「旗振り役」の存在が重要です。身近に相談できる存在があれば、自然と活用が進むでしょう。
Polimill株式会社は、QommonsAIの導入を進める自治体に対し、現地訪問による対面型研修プログラムを提供しています。初級編から中級編、管理職向けまで、自治体のニーズに基づいたカリキュラムのもと、「導入して終わり」ではなく「実際に活用できる状態」を目指してサポートを行っています。この研修プログラムは無料で、全国各地の自治体で展開されています。
QommonsAIは、法律、政策、論文、自治体事例などの数千万件に及ぶデータを基に、エビデンスに基づいた行政課題の解決を支援する生成AIです。2026年6月には国内900以上の自治体、約40万人がこのAIを利用しており、幅広い業務で活用されています。また、主要なAIプロバイダーから厳選したモデルを搭載し、自治体ごとの要望に応じた柔軟な対応が可能となっています。
この歴史的な研修により、岡山県鏡野町は、生成AI技術の理解をさらに深め、実務における活用を進める重要な第一歩を踏み出したことが伺えます。未来の行政へ向けての一つの挑戦がここに加わったのです。