鈴与がBtoBプラットフォーム請求書を導入
物流業を中心に220年以上の歴史を持つ鈴与株式会社は、株式会社インフォマートの提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入しました。このシステムは、月間約22,000通の請求書のデジタル化を実現し、業務の効率化に大きな役割を果たしています。
導入前の課題
鈴与の業務は多岐にわたりますが、特に物流に関連する運送や倉庫業務では、各拠点での会計処理が紙ベースで行われていました。旧来のプロセスでは、受注データをフロントシステムに入力し、紙の請求書を印刷した上で郵送する必要がありました。これにより、毎月約4,000社に対して約20,000通の請求書が送付され、特にコロナ禍では一部をPDFで送付する対応に限られていましたが、依然として紙の使用が中心でした。
導入の決め手
「BtoBプラットフォーム 請求書」を選ぶ際のポイントは、各拠点の業務を完結させながらも本社経理部門での集中管理が可能であることでした。競合する電子請求書サービスと異なり、こちらのシステムは権限管理やデータのトータル管理が可能で、全社での一元化が進めやすいと判断されました。出発点としては、紙からPDFに替えるだけでなく、データ同士が直接やり取りできる「DtoD型」の仕組みが優れていました。
導入効果
この新システムの導入により、月間の請求書発行が22%減少し約4,400通が「BtoBプラットフォーム 請求書」を通じて発行されています。従来の紙での請求書作成から解放され、印刷や封入作業も不要になりました。承認作業もデジタル上で確認できるようになり、進捗状況や受取側の開封状況が見えやすくなっています。さらに、これに伴い、鈴与グループの約140社でもこのプラットフォームの利用が進み、統一された請求プロセスが築かれています。
また、月に受け取る約12,000通の請求書のうち、約40%に当たる4,800通を「BtoBプラットフォーム 請求書」で受領しており、電子帳簿保存法にも対応しています。これにより、業務のスピードと効率が向上しました。
今後の展望
鈴与は、物流業界を先導し、業務のデジタル化を加速させつつ、立派な働き方改革を進めていくことを目指しています。特に地方に本社を持つ企業のデジタル化には、さまざまな課題がありますが、それを克服し魅力的な職場を提供するために、積極的な取り組みを続けていきます。これからも鈴与は、デジタル化を通じて物流業界の変革を促進していく姿勢を堅持しています。