山梨ワインの快挙
2016-08-22 11:00:03
山梨のスパークリングワイン、世界最大賞受賞と輸出先20カ国の快挙
山梨県の中央葡萄酒株式会社が醸造する『グレイス・エクストラ・ブリュット2011』が、世界最大のワインコンクール『デキャンター・ワールドワイン・アワード(DWWA)』でアジア初のプラチナ賞を受賞したことが発表されました。この受賞は、スパークリングワインの部門で全国的にも注目される出来事です。受賞作品は、スパークリングワイン部門における1560銘柄のエントリー中、わずか0.8%という狭き門をくぐり抜けた特別な一品です。さらに、プラチナ賞以上を獲得したワインは僅か3銘柄で、この背景には特に厳しい審査基準が存在します。
デキャンタ誌によれば、今回の評価は特にアジアのワイン業界において大きな意味を持ちます。長年にわたり、スパークリングワインのカテゴリーではヨーロッパ勢が圧倒的に強く、その中でアジアのワインが評価されることは稀でした。『グレイス・エクストラ・ブリュット2011』は、スパークリングワイン部門において、権威ある評価を受けたことで、日本産品のクオリティが世界的に認知されることを示しました。特に、シャルドネ100%での受賞は、日本ワインとしても新たな歴史の一ページを刻むことになります。
このワインは山梨県北杜市の明野町にある自社農園で栽培されたシャルドネを使用しており、フランス・シャンパーニュ地方と同様に、瓶内での二次発酵を経て、じっくりと熟成されています。3年の瓶内熟成を経た『グレイス・エクストラ・ブリュット2011』は、フレッシュで複雑な果実味が特徴で、繊細な口当たりときめ細やかな泡立ちが楽しめます。このソムリエや専門家に称賛される味わいは、まさにワイン愛好家にとっての逸品です。
この受賞の影響は、国内外からの関心の高まりにも現れています。デンマーク、シンガポール、香港など、海外からも多くの問い合わせが寄せられていますが、残念ながら現在は在庫切れ。来る12月には、2012年産の『グレイス・エクストラ・ブリュット2012』が発売予定です。
今回の受賞に対してデキャンタ誌は、「正しいテロワールのもと、日本が世界に通用する国際品種のワインを生み出す力を示した」と称賛しています。まさに、ワイン愛好家にとって見逃せない存在となった『グレイス・エクストラ・ブリュット2011』。その魅力をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
中央葡萄酒はこの受賞をきっかけに、日本ワインのさらなる可能性を広げていくことが期待されています。今後、どのような新たな挑戦が待ち受けているのか、目が離せないワイナリーとなることでしょう。
会社情報
- 会社名
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中央葡萄酒株式会社
- 住所
- 山梨県甲州市勝沼町等々力173
- 電話番号
-
0553-44-1230