恩納村におけるスポーツDXによる地域活性化
沖縄県恩納村では、2025年9月1日に、NTT西日本株式会社沖縄支店と株式会社NTTSportictとの間で、「スポーツDXによる地域コミュニティ活性化をめざした取組(通称:マチスポ)」に関する連携協定が締結されました。この取り組みを通じて、恩納村は地域の健康増進と交流を促進するための新たな試みを始めます。
スポーツDXソリューションの導入
この協定に基づき、赤間総合運動公園内の赤間運動場(陸上競技場、人工芝サッカーピッチ)とサッカー場(天然芝)の2つの施設に、次世代のスポーツDXソリューションが導入されます。この技術は、撮影・配信用のプラットフォームやスポーツAIカメラを用いて、スポーツ大会の情報発信力を強化し、生涯スポーツの振興を図ることを目的としています。
新たに設立された動画配信プラットフォーム「ユウナスポーツ恩納AIライブ」では、これらの施設で行われるサッカーの試合等が配信される予定です。視聴者はリアルタイムで試合を楽しみながら、地域固有のスポーツコンテンツを体験できることから、地域の魅力を一層引き出すことが期待されています。
連携の目的と背景
恩納村がこの取り組みを行う背景には、住民の健康を促進したいという願いがあります。また、NTTSportictが展開している「マチスポ」プログラムによって、地域内での新しいコミュニティを構築しようとしています。恩納村、NTT西日本、NTTSportictの3者が力を合わせることにより、地域のさまざまな課題に迅速かつ適切に対応し、実効性のある協働関係を築くことができるとされています。
特に沖縄本島内では初めての試みとなるこの取り組みでは、AI技術を駆使してスポーツイベントの映像を自動で撮影し、配信することが可能となります。これにより、スポーツ観戦の楽しみを提供するだけでなく、技術向上を目指した競技者にとっても有益な情報交換の場を形成することが期待されます。
役割分担
この協定においては、各機関の役割も明確に設定されています。
- - 恩納村: 実証実験の運営主体としてフィールドの提供や、関係者への協力を要請します。
- - NTT西日本: 実証事業の検討や運営支援、技術的なサポートを行います。
- - NTTSportict: 実証に必要なスポーツDXソリューションの提供や、運用についてのサポートを行います。
今後の展望
今回の取り組みを通じて、恩納村の2つのスポーツ施設に設置されたAIカメラを活用し、今後数多くのスポーツ大会や練習のツールとして利用していく予定です。また、効果を検証しつつ、他のスポーツ施設への導入や、観光業、教育分野との連携を模索し、活用の場を広げていく計画です。
このような取り組みを通じて、地域のコミュニティが活性化し、スポーツの振興が加速することが期待されています。恩納村は、スポーツDXを駆使した地域の未来に向けて、大きな一歩を踏み出します。