イスクラ産業がMapion Biz「買えるお店マップ」を導入
漢方薬や中成薬の製造販売を手掛けるイスクラ産業株式会社が、法人向け地図ソリューション「Mapion Biz」を運営するONE COMPATHと提携し、店舗検索サービス「買えるお店マップ」を導入しました。この新しいシステムは、消費者が近くの製品取扱い店舗を検索できるものです。
導入の背景
イスクラ産業は、中国に伝わる伝統医学「中医学」に基づいた漢方薬の製造・販売を行っています。特に、直営店舗のイスクラ薬局や「日本中医薬研究会」に加盟する店舗で自社製品が扱われており、専門的な知識を持つ薬剤師や登録販売者との対面相談販売を大切にしています。
この数年、SNSやメディアで同社の製品が取り上げられることが増え、それによって「どこで購入できるのか」というお問い合わせが増加していました。これまで、消費者が最寄りの取扱い店舗を調べるための手段は限られており、平日10時から17時までの相談室や会員店一覧ページだけでは不十分でした。そこで、24時間365日、いつでも最寄りの取扱い店舗を検索できるシステムの必要性を感じ、「買えるお店マップ」の導入に至ったのです。
システムの概要
新たに導入された「買えるお店マップ」では、イスクラ産業の製品を販売する全国の会員店を地図上で確認できます。ユーザーは住所や駅名、店舗名、さらには現在地からもスムーズに検索可能で、さらに希望する製品に絞り込んだ検索もできます。これにより、消費者は自分が求めている製品を手に入れやすくなりました。
イスクラ産業のコメント
イスクラ産業の担当者は、これまでテキストベースの店舗情報しかなかったため、消費者が最寄りの店舗を簡単に把握するのが難しかったと語ります。また、SNS上で製品を好意的に紹介してもらうことが増えた一方で、実際の購入地点がわからないという問題、いわゆる「ラストワンマイル」の課題も浮上していました。今回のシステム導入により、消費者は興味を持った製品の購入をより手軽に行えるようになりました。
中医学では、対面相談が重視されていますが、漢方薬局や薬店には敷居が高いという印象もあります。この新しい検索システムは、製品に興味を持った人々が気軽に店舗を探す手助けとなり、漢方相談薬局や薬店の認知度向上にも寄与することが期待されています。
「買えるお店マップ」とは
「買えるお店マップ」は、店舗情報データと商品の出荷データを組み合わせて、最寄りの取扱い店舗を自社サイトで検索できるサービスです。このサービスは2017年12月に「取扱い店舗検索サービス」としてスタートし、2024年9月に「買えるお店マップ」へと名称が変わりました。この新システムは、顧客相談センターの業務負荷軽減や、SNSとの連携によるプロモーション・マーケティングにも利用できます。
Mapion Bizについて
「Mapion Biz」は、月間1200万人が利用する地図検索サービス「Mapion」を基盤にした法人向けの地図ソリューションです。300社以上の企業に導入されており、店舗検索サービスだけでなく、Googleビジネスプロフィール連携や地図配信APIなど多岐にわたるサービスを展開しています。
このように、イスクラ産業の取り組みは、消費者と店舗の距離を縮める大きな一歩となっています。今後、この仕組みがさらに多くの人々に利用されていくことが期待されます。