地域発のサステナブルな未来を共創する「小海SX Field」構想
長野県小海町では、株式会社さとゆめの100%子会社である株式会社MIYAMOTOが新しいプロジェクト「小海SX Field」を立ち上げました。この取り組みは、地域の活性化と持続可能な社会の実現を目指して、地元の企業や住民が一緒に協力しながら未来を創造することを目的としています。
小海町の現状と課題
小海町は、八ヶ岳のふもとに位置し、松原湖高原を中心に賑わいを見せた地域です。しかし、最近では環境変化の影響や人口減少、新型コロナウイルスの影響で、観光業や地元の飲食業をはじめとする多くの施設が経営難に直面しています。特に松原湖は、地球温暖化の影響で冬に全面結氷しない年も増え、地域の自然環境にも危機が訪れています。
そこで、さとゆめは2017年から小海町のサポートを開始し、地域経済の活性化に向けたさまざまな取り組みを行ってきました。その中で新たに導入されるのが、滞在型プログラムを通じて、持続可能性の重要性を学ぶ「小海SX Field」です。
小海SX Fieldの理念と目的
「SX」という言葉は、一般的に“Sustainability Transformation”(サステナブルな変革)を指しますが、「小海SX Field」ではこれを「Sustainability Experience for Sustainability Transformation」として再定義しました。このプログラムの下では、持続可能な体験を通じて、社会の変革に向けたきっかけを提供します。
この構想は、企業や団体、起業家が集まり、持続可能な社会の実現に向けた新たな価値を共創できる場を提供します。参加者は、地域の資源やアイディアをもとに、独自のプロダクトやサービスの実証実験にもチャレンジできる環境が整っています。
提供されるプログラムの具体性
「小海SX Field」では、次のような3つの主要な施策があります。
1. Meet Up:仲間との出会い
同じビジョンを持つ仲間との出会いを促進するためのイベントを開催し、共創パートナーやアンバサダー同士が互いに繋がる機会を提供します。
2. Build Up:チーム力を高める
「MIYAM/OTO」と名付けられた宿泊施設を中心に、宿泊を通じて「Re・Designセラピー」といった体験プログラムを提供し、参加者が相互に繋がり、チームビルディングを図る場を整えています。
3. Hatch Out:新たな価値を生み出す
この拠点では、企業のプロダクトやソリューションの実証実験が可能です。地域社会全体を巻き込んだ新しいサービスや製品のトライアルを推進し、革新的な価値創造に寄与します。
2025年春の開業を予定する「MIYAM/OTO」について
「小海SX Field」の中心となる宿泊施設「MIYAM/OTO」は、2025年春に松原湖畔に開業予定です。自然に囲まれた静かな場所で、五感を研ぎ澄ませる体験ができる空間を提供します。また、併設されるカフェレストラン「OTO」では、地域の特産を活かしたメニューが提供される予定です。
この施設が、地域の持続可能な発展を実現するための重要な役割を果たすことが期待されています。
共創パートナー・アンバサダーを募集中
小海SX Fieldでは、共創パートナーやアンバサダーを募集しており、参加する企業や団体は、脱炭素や環境保全などのテーマに取り組むことが求められます。これにより、さまざまな知見やアイディアを集結させ、持続可能な社会の創造に向けた新しい取り組みを進めていきます。
まとめ
この「小海SX Field」の取り組みは、地域の持続可能な発展を目指し、さまざまな人々が共に協力していくための新しい形の共創のモデルとなることでしょう。一人ひとりが持つ知識や経験を積み重ねながら、未来を一緒に切り開く機会がここにあります。興味のある方は、ぜひこのプロジェクトに参加し、地域の未来に貢献してほしいと思います。