子どもたちが自ら学ぶ!「キッズフリマ」で育まれるお金のリテラシーとコミュニケーション能力
近年、金融教育の重要性が高まる中、NPO法人キッズフリマが主催する「キッズフリマ®」は、特に注目されています。このイベントは、国際的な金融教育啓発活動「グローバル・マネー・ウィーク(Global Money Week)」の一環として、東京、大阪、香川の3地域で行われました。小学生以下を対象としたこのユニークなフリーマーケットには、合計1,183名の子供たちが参加しました。
イベントの概要と意義
「キッズフリマ」は、子供たちだけが売買を行うフリーマーケットで、売る側と買う側の両方が子どもです。これにより、単なる買い物を超えたお金や経済についての教育を実現します。イベント後のアンケートによると、なんと参加者の約90%の保護者が「子どものお金に関する考え方が変わった」と回答しています。これは、子供たちが主体的にお金について考えることができ、楽しく学べる機会を提供できたという結果です。
子どもたちは、実際の売買を通じてお金の価値や使い方を学び、物を大切にするリユースへの意識も高まります。
参加した保護者の声
保護者向けのアンケートでは、参加者の88%が「お金の学びは必要だと思う」と回答し、87%は「普段から子どもとお金に関する話をしている」と答えました。しかし、72%の保護者が「家庭内でお金について教えるのは難しい」と感じていることも明らかとなりました。具体的には、以下のような声が寄せられました。
- - お金の扱いや価値をどのように伝えるかが難しい。
- - 現金を使う機会が減り、価値を理解するのが難しい。
- - お金の使い方を教えることに関しては困難を感じる。
- - 働いて得たお金の重要性を理解しづらい。
「キッズフリマ」の特徴
このイベントには以下のような特徴があります:
1.
お金のリテラシー
- 本物のお金を使うことで、子供たちは「商売」の面白さを体験し、経済や収支についても楽しみながら学べます。
2.
リユースへの意識
- 自分にとって不要なものが他の誰かにとって価値があることを理解し、物を大切に扱う姿勢が自然と育まれます。
3.
コミュニケーション能力の向上
- 接客を通じて「見る、聞く、話す」といった基本的なコミュニケーション能力が身につきます。
「グローバル・マネー・ウィーク」とは
「グローバル・マネー・ウィーク」は、OECDが主催する国際的な金融教育啓発活動で、子どもたちへの金融教育を推進することを目的としています。 参加国の子どもたちが実際の生活の中でお金の使い方を学び、金融リテラシーを身につける重要な機会となっています。
NPO法人キッズフリマとは
NPO法人キッズフリマは、体験型教育イベント「キッズフリマ」を通じて、全国の子どもたちにお金のリテラシー、リユース意識、コミュニケーション能力を育成する場を提供しています。2006年から18年もの間、累計開催数は1,000回を超えており、23万人以上の子どもが参加しています。
公式サイトではさらなる情報も発信しており、このイベントの重要性や体験の内容が紹介されています。
キッズフリマオフィシャルサイト
終わりに
「キッズフリマ®」は、単に物を売るだけでなく、未来を担う子どもたちにとって必要な経済知識を身につける大切な場と言えます。今後のイベントへの参加を期待しつつ、金融教育の重要性を再認識する機会としたいですね。